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ベンゲル氏、プレミアリーグのVAR運用を批判「モニターを使うべき」

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アーセン・ベンゲル

 元アーセナル監督のアーセン・ベンゲル氏が今月、イングランド・プレミアリーグにおけるビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の運用状況に疑問を呈した。イギリスのスポーツメディア『スカイ』が報じている。

 2017-18シーズンの終了後、22年間にわたって指揮したアーセナルを退任したベンゲル氏。今季からは国際サッカー連盟(FIFA)のグローバル開発チーフを担当している。今月3日、来季のルール改正について議論する国際サッカー評議会(IFAB)の年次ビジネス会議に出席し、新たな立場で豊富な経験を生かしているようだ。

 ベンゲル氏は会の終了後、現地報道陣の取材に応え、主な議題に挙がったVARに言及した。中でも今季から初めて導入しているプレミアリーグでの運用を疑問視。主審がピッチ内モニターでビデオ映像を確認するオンフィールドレビューが一度も行われていないことについて「私にとって最も重大な懸念だ」と述べた。

 VARはピッチで起きた「明確な誤審」や「重大な見逃し」に介入する専用副審。最終決定はあくまでも主審が行うため、介入後には主審がピッチ脇のモニターで当該場面を再確認することが推奨されている。しかし、プレミアリーグではVARの助言をそのまま判定の修正につなげており、これは国際ルールに沿わない運用法だ。

「主審は自分が正しいのか、間違っているのかをチェックするためのモニターを持っておく必要がある」。そう見解を示したベンゲル氏は、モニターで再確認することが主審の最終判定への信頼につながると指摘。また「最も大事なのは主審自身が自信を持てることだ」と別の側面からメリットも述べた。

 その上で「われわれが思っていたよりもずっとうまく機能している」とVARの導入には前向きな姿勢をアピール。「VARが適切なタイミングで介入することを望んでいる。彼らは決定を下すべき人ではなく、主審が正しい決定を下すのを助けるための人だ」と運用面の改善を願った。

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