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日本障がい者サッカー連盟が日本財団の社会貢献表彰「HEROs OF THE YEAR」を受賞

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日本財団・笹川陽平会長から表彰される日本障がい者サッカー連盟・北澤豪会長

 日本財団がアスリートによる社会貢献活動を促進し、様々な社会問題を解決する動きを加速させている個人や団体を表彰する「HEROs AWARD」が9日、都内で行われ、日本障がい者サッカー連盟(JIFF)が今年度の最優秀賞にあたる「HEROs OF THE YEAR」 に選ばれた。

 今年はJIFFのほか、2016年4月の熊本大地震後の復旧、復興活動に尽力する元サッカー日本代表の巻誠一郎氏、紛争・災害下の子供教育支援を続ける元水泳選手の井本直歩子氏、家庭内暴力の被害者過程の子供たちの傷ついた心を回復させる活動を続ける一般社団法人「Sports For Smile」、柔道を通した国際友好を図る「認定NPO法人柔道教育ソリダリティ」がノミネートされていた。JIFFは2016年から国内の7つの障がい者サッカー団体を統括し、健常者と障がい者が混ざり合うために地道に取り組んできた活動の数々が認められた。

 2017年に、アスリートによる社会貢献活動を表彰することで社会課題解決の和を広げていくことを目的に「HEROs Sportsmanship for the future」プロジェクトをスタート。初年度の2017年には、紛争によって民族間の分断が残されているボスニア・ボスニア・ヘルツェゴビナでスポーツアカデミーを創設し、民族融和を図る活動を続ける元サッカー日本代表主将の宮本恒靖(G大阪監督)、昨年は入院治療中の小中高校生を対象に、スポーツ・文化活動の機会を提供する特定非営利活動法人Being ALIVE Japanが「HEROs OF THE YEAR」に選ばれた。

 JIFFを代表してステージで表彰を受けた北澤豪会長は驚きを隠せなかった。

「びっくりした。(柔道教育ソリダリティの理事長だった)山下先生などの話を聞いて『団体をさらに強化するためには、まだまだ知見をもたなければ』と感じていて、受賞式が終わったらいろんな方のところを回ってお話を聞こうと思っていましたから。スポーツ選手は憧れる存在であり、その理由が強いこと、速いこと、きれいなことも大事だが、加えて社会にフィードバックできる何かを持つこと、その好循環を作っていくことが次世代の人材を作っていくことになると思う」  

 今回の受賞で、健常者と障がい者が混ざり合う社会の実現のために行動してきたことが評価されたが、ゴールではない。受賞を励みに、共生社会の実現のためのひたむきな活動はこれからも続けていく。

(取材・文 林健太郎)

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