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7年ぶり出場の中大が2回戦突破! 金沢内定FW加藤が2発…横浜FC内定MF松尾擁する仙台大は8強入りならず

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中央大はFW加藤陸次樹(4年/左)が2得点

[12.14 インカレ2回戦 中央大2-1仙台大 AGF]

 第68回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)の2回戦が14日に行われ、AGFフィールドの第2試合では中央大(関東5)と仙台大(東北1)が対戦。中大はFW加藤陸次樹(4年=広島ユース/金沢内定)が2得点を挙げ、2-1で勝利を収めた。16日の準々決勝では大阪体育大(関西1)と対戦する。

 プロ内定者を多く擁する中大は、ツエーゲン金沢加入内定の加藤、ヴァンフォーレ甲府内定のMF中村亮太朗(4年=新潟明訓高)、2021シーズンの浦和レッズ内定のMF大久保智明(3年=東京Vユース)、同じく21シーズン東京ヴェルディ加入内定のDF深澤大輝(3年=東京Vユース)が先発に名を連ねる。4-1-4-1の布陣で中村はアンカーに、加藤は左インサイドハーフ、大久保は右サイドハーフに配置された。

 一方、仙台大もFW松尾佑介(4年=浦和ユース)が来季横浜FCに加入。今季は特別指定選手で横浜FCに加わると、主力としてリーグ戦21試合6得点5アシストという大活躍でJ1昇格に大きく関わった。この試合では4-2-3-1の左サイドハーフで先発した。

 序盤は中大のペース。前半10分には右サイドの大久保が守備陣の裏にパスを出すと、DF荒木遼太(1年=興國高)が反応し、PA右からスライディングでクロスを上げる。こぼれ球をFW高窪健人(3年=浦和南高)が右足シュートで合わせ、ゴールを狙った。同21分には大久保が中盤右サイドからアーリークロス。FW本間椋(3年=昌平高)が飛び出すが、あと一歩及ばず。しかし28分に待望の先制点が生まれる。

 中大は中村が右サイドにパスを流すと、MF宮城和也(4年=興國高)が高さのあるクロスを上げ、ファーサイドの本間が折り返す。最後は加藤が左足で仕留めた。

 先制された仙台大も前半終わり際に反撃。左サイドへのロングキックを松尾が収めると、PA内にアーリークロスを上げるもFW岩渕弘人(4年=遠野高)にはミートせず。さらに4分後には再び松尾がボールを持ち、左サイドから巧みなタッチでカットイン。右足シュートはわずかにゴール右外にはずれた。

 仙台大は前半を0-1で折り返すと、後半からMF岡部隼也(4年=駒大苫小牧高)に代えてFW樋口颯太(2年=浦和ユース)を投入。樋口投入で少しずつ仙台大はボールを落ち着かせ、チャンスをつくっていく。後半4分にはPA右角の外でFKを得ると、樋口が左足で蹴り込み、クロスバーに直撃した。

 中大は後半8分に高窪に代えてFW小山駿(4年=帝京三高)を、16分には宮城に代えてMF高岸憲伸(2年=星稜高)を投入する。しかしその後は仙台大の攻撃が続き、18分には波状攻撃。FW岩渕弘人(4年=遠野高)のシュートはGK飯吉将通(3年=新潟西高)に阻まれ、逆サイドにこぼれたボールをMF{{嵯峨理久}(3年=青森山田高)が蹴るも再びセーブに遭う。PA内の樋口が蹴ったボールは惜しくもポストを直撃した。

 仙台大がペースを握り始め、後半25分に試合が動く。左サイドのDF井上友也(4年=横浜FCユース)がクロスを上げると、PA内の岩渕が素早く動いて合わせる。一時は飯吉のセーブに遭うが、再び岩渕が詰めて押し込み、1-1と試合を振り出しに戻した。

 一気に勢いに乗る仙台大。後半30分には松尾がPA内に入り込んで右足シュートも相手DFのブロックに遭う。その2分後には嵯峨と樋口のパスがこぼれたところを松尾が右足シュートで合わせるも、飯吉の正面に収まった。勝負に出る仙台大はもともと攻撃の選手だった183cmのDF本吉佑多(4年=仙台ユース)を前線に送り、パワープレーに出る。

 中大も「負けていたら絶対に5番(本吉)が上がってくる」(佐藤健監督)とそれを予測済み。後半33分、右サイドバックの荒木に代えて187cmのDF三ッ田啓希(4年=西武文理高/松本内定)を投入。「リーグ戦でも何回かやっていた」(中村)という、アンカー・中村を最終ラインに下げて守備時には5バックとするやり方で相手のパワープレーを防ぐ。また深澤は右サイドに配置し、松尾らのサイド攻撃に備えた。

 中大は守備陣の奮闘に攻撃陣も応える。後半37分、左サイドの大久保が鋭い弾道のクロスを上げると、ファーサイドの加藤が瞬時に反応してゴール前に詰めてワンタッチ。一瞬の出来事で会場が静まりかえる中、主審の笛が鳴り響き、得点が認められた。

 緊張の攻防は最後まで続く。しかし中大は三ッ田の守備が効果を発揮し、ことごとくハイボールを跳ね返す。最後は三ッ田が高々とボールをヘディングで打ち返して試合終了。中大が2-1で接戦を制し、ベスト8進出を決めた。16日の準々決勝では関西王者の大体大と対戦する。

 7年ぶりのインカレで初戦を制した中大。佐藤監督は「インカレはとにかくどういう風に来るかわからない」と難しさを語る。仙台大について「いいチームですね。怖い相手でした」と称賛し、「ハーフタイムでは向こうもこのままで終わらねえぞ、気合いで来るからなと話をした」と選手たちにも発破をかけていたという。仙台大のパワープレーに対しても「そこの対応として三ッ田を入れた。それは計画通りです」とニヤリ。次戦は“関西の雄”大体大戦。「FWの選手もいいですし、球際も強い。我々としては1本でも多く取って、また勝ちたいと思っています」と2008年度以来の優勝に一歩ずつ進んでいくつもりだ。

(取材・文 石川祐介)
●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

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