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明大も認める“超危険人物”…三笘封じのシステム変更、J内定者も「やっぱり怖かった」「3人がかりで止める選手」

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明治大の激しいケアに遭った筑波大MF三笘薫

[12.16 インカレ準々決勝 明治大1-0筑波大 味フィ西]

 誰もが能力の高さを認める。それは、総理大臣杯と関東リーグを制した明治大も変わらない。U-22日本代表に名を連ね、来季から川崎Fに加入する筑波大MF三笘薫(4年=川崎F U-18)を警戒するからこそ、明治大はいつもと違う姿で試合に臨んでいた。

 普段は3-2-3-2を採用する明治大だが、この日は4-4-2でスタート。狙いはズバリ三笘封じ。筑波大の左サイドに入るであろう三笘を「常本(佳吾)と(中村)帆高でケア」(栗田大輔監督)しようとした。初戦では最終ラインの中央に入っていた「対人に強い」DF常本佳吾(3年=横浜FMユース)を右サイドハーフに置き、右SBの位置に入るFC東京内定DF中村帆高(4年=日大藤沢高)とともに監視役とし、三笘から自由を奪い取ろうとしていた。

 実際には、“ジョーカー”の役割を与えられた三笘はベンチスタートとなったが、明治大が最大限の警戒を示していたことが分かる。そして後半11分に3-2-3-2にシステム変更後、同17分に三笘がピッチに送り込まれると、「佐藤瑶大を右、蓮川(壮大)を左に置いていたが、出てきた瞬間に2人の位置を変えた」(栗田監督)と選手の配置を変えたほど、徹底して三笘を封じ込もうとした。それだけ、相手にとって危険な人物だった。

 明治大の複数人の選手に囲まれ、持ち味を存分に発揮することはできなかった。しかし三笘は、厳しい監視下に置かれながらも鋭い突破でボールを運ぶ場面も作り出した。

 右SBの位置で三笘と対峙した中村帆高は「彼が出てきた時間帯はこっちがずっと押し込んでいたけど、やっぱりあいつにボールが入るとゴール前まで行かれた。一人で流れを変えられるし、3人がかりで止めるような選手」と素直に能力の高さを認める。そして、GK加藤大智(4年=名古屋U18/愛媛内定)も「大学サッカーの中では別格というか、三笘対策があって、今日のフォーメーションを組んだくらいだし、逆にベンチに控えている怖さもあった。数人でつぶすことはできたけど、やっぱり怖かった」と苦笑したほどだ。

 今季、“最強”ともいえる明大から最大限の注意を払われ、J内定者からも称賛された男は、「大学サッカー界のスター」から「Jリーグのスター」となるべく、プロの世界へと飛び込む。

(取材・文 折戸岳彦)
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