beacon

尾を引くエジルの“ウイグル発言”…今度は中国版『FIFA20』『ウイイレ』から除外に

このエントリーをはてなブックマークに追加

メスト・エジル

 アーセナルメスト・エジルが中国で販売されるビデオゲームから除外された。

 トルコ系ムスリムのエジルは先日、中国の新疆ウイグル自治区におけるイスラム教徒への政府の対応について「コーランが燃やされ、モスクは閉鎖、イスラム神学校、マドラサも禁止だ。宗教学者は1人ずつ殺された。それでも、ムスリムは黙っている」と非難を展開する。

 これに対して中国国民は怒りの声を上げ、中国中央テレビ(CCTV)は予定されていたアーセナル対マンチェスター・シティの放映を中止。さらに、中国外交部の報道官も「ミスター・メスト・エジルが以前に新疆を訪れたことがあるか私にはわからない。しかし、彼がフェイクニュースに騙されており、根拠のない偽りの情報に踊らされていると私は言える」と批判を口にしていた。

 しかし、エジルの発言の影響はこれだけに留まらない。中国版『プロエボリューションサッカー(ウイニングイレブン)2020』を販売する『NetEase』は元ドイツ代表司令塔をゲームの中から除外することを決定。声明では「メスト・エジルが投稿した中国に対する極端なステイトメントは、中国のファンを傷つけ、愛と平和のスポーツ精神に違反するもの。これを受け入れたり、許すことはできない」と発表している。

 また、『FIFA』の中国版でもエジルはゲーム内から姿を消すことになるようだ。

 なお、東アジアでの市場拡大を図っているアーセナルにとって、この問題は大きな打撃に。そのため、同クラブはエジルの発言を“個人の見解”とし、距離を取るとの声明を出している。
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP