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セリエAが反人種差別ポスターに“猿”を使った意図を説明

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 セリエAが反人種差別キャンペーンのポスターに“猿の絵”を使用した意図を説明した。『ラプトリー』が伝えている。

 セリエAは16日に反人種差別キャンペーンの象徴となるポスターを公開したが、顔にペイントをした3匹の猿が描かれており、物議を呼んでいた。ポスターを制作したシモーネ・フガソット氏は猿を使った絵画で有名な芸術家。「スタジアムにいる人達に対して、黒人だからといって猿と呼ぶべきではないと言っても伝わらないと思ったんだ。だからみんな猿だというふうにコンセプトを変えた」と説明した。

「白い肌に青い目の西洋の猿と、アーモンド型の目をしたアジアの猿、そして中央に黒い猿を描いた。なぜならみんな猿から生まれたからだ。それが進化論の唱えるところだよ。ルイージ(セリエAのルイージ・デ・シエルボCEO)には感謝したい。この機会をくれたインフロントにもね。僕らはコッパ・イタリアでも一緒にやった。すばらしい経験だよ」

 昨年12月末のインテル対ナポリ戦を観戦し、カリドゥ・クリバリに対してのモンキーチャントを聞いてこのポスターのアイディアが浮かんだという。「カリドゥに対して猿のチャントが歌われたとき、僕はスタジアムでインテル対ナポリ戦を観ていた。僕はインテルファンであり恥ずかしく感じた。なぜならスタジアム中にいる仲間たちが、並外れた選手であり幾度も困難を乗り越えてきたすばらしい人柄の彼に対して、猿のチャントを合唱していたからだ」と語った。

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