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「パリ五輪世代だけど…」U-22日本代表初招集のGK小久保玲央ブライアン

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U-22日本代表GK小久保玲央ブライアン

 初めてのU-22日本代表。少しだけ緊張もある。だが、ようやく巡ってきたチャンスを逃すわけにはいかない。GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)は、ピッチ内外で爪痕を残そうとしている。

 01年1月23日生まれの18歳。ナイジェリア人の父と日本人の母を持つブライアンは、柏の下部組織で育ち、18年4月にトップチームに2種登録された他、同年にU-18日本代表メンバーに選出された。同年1月には、カタールで開催されたアルカス国際杯(U-17選手が対象)の準決勝で、現在所属するベンフィカとの対戦(3-3、PK5-4)も経験。決勝でパリSGに敗れて準優勝に終わったが、大会ベストGK賞を受賞した。そして、柏U-18に所属していた19年1月29日、ベンフィカへの加入が正式発表された。

「厳しい環境に身を置きたかった」

 それから、約11か月が経った。ポルトガルの生活には慣れたし、「言葉も日常生活なら不便がなく、サッカーでも監督が言っていることは分かるくらい」に覚えた。最後方から指示を出すことが多いGKというポジション。考えが伝わり切らない難しさも感じつつも、「単語で何とか。細かいところはボードを使いながら」意思の疎通を図る。現在はCチーム(U-23)に在籍しながらも出場機会を増やし、「自分よりもレベルが高い選手たちと練習することで成長も感じられる」と一歩ずつ歩みを進めている。

 今年の11月にはU-18日本代表の一員として、AFC U-19選手権2020予選に臨んだ。これまでも年代別代表に選出されることはあったが、「公式の大会での国際戦は初めて」という経験に。初戦グアム戦、第3戦ベトナム戦でゴールマウスを託されると、ともに完封して予選突破に貢献。日本代表のユニフォームに袖を通して戦った試合は、「皆に見てもらいたい気持ちがあったし、楽しさも感じていた。でも、その中で重みも感じた」ものだった。

 そして、東京五輪まで1年を切る中、U-22日本代表に初選出を果たした。「パリ五輪世代と言われるけど、やっぱり東京五輪は特別だと思うし、自国開催の大会でプレーしたい気持ちがある」と東京五輪を常に意識してきた。ようやくつかんだチャンス。「ここで結果を残したい」と強い決意を持って合宿に参加している。

 合宿中の試合は28日のキリンチャレンジ杯U-22ジャマイカ戦のみ。ピッチに立てるかどうかは分からないが、トレーニング中にアピールする機会はあるし、「ピッチ外でコミュニケーションをとり、チームのためにできることはある」。そして、ピッチに立つことがあれば、190センチの「存在感」を発揮してゴールを守り抜く。

(取材・文 折戸岳彦)
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