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[横山杯]1年時活躍の世代中心に競争続ける帝京三、予選リーグ全勝の桐光学園と1-1ドロー

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帝京三高の注目左SB佐野大樹が縦に仕掛ける

[12.28 横山杯決勝リーグ第1節 桐光学園高 1-1 帝京三高 グリーン土合グラウンドA面]

 強豪校の新チームの1、2年生が「サッカータウン波崎」(茨城)で力を磨く「横山杯 第20回全国ユース招待サッカー大会」の1st Division Topは28日午前、決勝リーグ第1節を行い、第1グループでは桐光学園高(神奈川)と帝京三高(山梨)が対戦。1-1で引き分けた。

 30日に選手権が開幕するが、すでに新シーズンへ向けた各校の強化は始まっている。19年インターハイ日本一の桐光学園は、選手権神奈川県予選決勝で日大藤沢高に敗戦。山梨県新人戦で優勝した帝京三も、選手権は山梨県予選準々決勝で宿敵・山梨学院高の前に敗れている。悔しい敗戦から、来季の全国での活躍、個の育成へ向けてスタートを切っている強豪同士の戦いは、ドロー決着となった。

 桐光学園は新司令塔候補のMF岩根裕哉(1年)こそ怪我で不在だったが、インターハイ優勝メンバーの注目CB奈良坂巧(2年)やMF前川壮太(2年)らが先発。いずれも高さを発揮する奈良坂、CB荒井ジュリアン海都(2年)らDFラインや、優勝した全国ルーキーリーグ交流大会でMVPのMF馬場拓己(1年)が安定した守備を見せていた。

 そして、大型FW庄司朗(2年)が前線でボールをおさめ、リーダーシップを持ってプレーしていたFW三原快斗(1年)が存在感。サイドから良い形の攻撃を見せるシーンもあったが、鈴木勝大監督が「緩かった。隙がありすぎる」と指摘したように、不要なパスミスが目立つ展開となってしまう。

 一方の帝京三は、相手の背後へ鋭く抜け出すFW渡邉彩永(2年)を活用した攻撃と前からのディフェンスで相手のミスを誘い、ショートカウンターやサイド攻撃からゴール前のシーンを作り出した。

 桐光学園は前半32分、敵陣でボールを奪い返すと、MF栗原祥太(2年)がミドルレンジから右足シュートを左隅に叩き込んで先制する。だが、帝京三はその後押し込まれた時間帯をCB及川青空(2年)やCB川野泰治(2年)中心に凌ぐと、今夏にJ1クラブに練習参加している左SB佐野大樹(2年)の縦突破や右SB島田善(2年)の右クロスから攻め返す。

 そして、後半13分、右サイドへの展開からMF浅田琉星(2年)がクロス。上手くDF間へ潜り込んだFW山岡崇翔(2年)が右足ダイレクトシュートを決めて同点に追いついた。帝京三はポジショニング良く相手が嫌がるような攻守。そして、前線ではFW細田皐太(1年)が相手の強力SBコンビ相手に良くボールを収めるなど奮闘し、桐光学園に十分な攻撃機会を与えなかった。

 帝京三は2点目のチャンスこそ逸したものの、佐野が「みんなで運動量使って全員で攻守にハードワークしようとミーティングで言っていて、それができた」と語ったように、終盤も運動量を落とさず、相手にペースを与えない。この試合の桐光学園は自分たちでリズムを崩してしまい、強みであるセットプレーでもチャンスを活かせず。1-1で引き分けた。

 帝京三の現2年生は昨年のRookie Leagueで市立船橋高(千葉)や前橋育英高(群馬)、静岡学園高(静岡)などを抑えて同校最高成績の2位に入り、桐光学園とのプレーオフを経て全国出場を果たしている期待の世代だ。ただし、彼らが刺激しあいながら成長しなければ目標の県内全タイトル奪取、全国8強以上を達成することはできない。現在は4月の本格的なシーズンへ向けて激しい競争の最中。相良和弘監督が「競争をしている。チャンスがあるよ、とやっている」というように、今大会もA、B、Cとチームを編成して入れ替えを繰り返しながらレベルアップを目指している。予選リーグは逆転で首位突破。そして、桐光学園の全勝を止めるなどまずまずの結果も残している。

 佐野は「今、試合に出ている人も成長しないと出続けるのは無理。誰が出てもというチームにしたい。全タイトル制覇して『(帝京三の)ベスト16の壁』を破って全国優勝できるようにしたい。個人としては、プロに行ってプロで活躍できるようにするために一年間頑張りたい」と誓った。全国出場を逃した昨年の悔しさも持って成長を遂げて、来年度は全国で輝く。

(取材・文 吉田太郎、取材協力 スポーツマネジメント)
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