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[MOM3103]神村学園GK吉山太陽(2年)_好守連発し、PKも1本阻止。苦手払拭の勝利!

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PK戦6人目、神村学園高GK吉山太陽が左に跳んでストップ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 前橋育英高 0-0(PK4-5)神村学園高 浦和駒場]

 昨年度の選手権予選・尚志高(福島)戦を皮切りに、今年の鹿児島県新人戦準決勝・出水中央高戦、そしてインターハイ3回戦・尚志戦と神村学園高(鹿児島)は、PK戦での敗退が続いていた。

 GK吉山太陽(2年)は今年のPK戦でいずれもシュートを止めることができずに敗戦。PK戦は「苦手でした」という自身、チームにとっても“壁”となっていたが、この日は前橋育英高(群馬)の6人目のシュートを読み切って止めて見せる。そして、「自分のせいで負けた試合もあったので嬉しかったです」と喜んだ。

 この日は試合序盤のファーストプレーで上手く波に乗ると、23分には抜け出してきた相手MFの決定的なシュートをストップ。その後も勇気のある飛び出しでDFラインの背後をカバーしたGKは、後半終了間際にも相手の決定的なシュートを止めていた。自信を持ってプレーした吉山はPK戦でも止めてヒーローに。PK戦での苦手意識を払拭する勝利だった。

 吉山は悔しい思いも経験しながら、着実に成長を遂げてきた守護神だ。今年は早生まれ選手として出場した国体でも、優勝候補の千葉県撃破、8強入りに貢献している。その2年生GKについて、エースMF濱屋悠哉(3年)は「上手いです。セービングが上手くて(練習でも)あんまり決めれないです」と評価し、主将のMF 軸丸広大(3年)も「要所要所でシュートストップしてくれましたし、きょうは吉山に助けられたというのがあります」と感謝していた。

 2年前の王者・前橋育英との対戦が決まった際は「嫌でした」と苦笑する吉山だが、それを乗り越えて自信を掴んだことは確か。PK戦での連敗も止めた。「小さくても止めれるところを証明したい」という172cmの守護神が、インターハイ準優勝の富山一高(富山)との2回戦でも相手のシュートを止めて、その前に立ちはだかる。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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