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空中戦で観客沸かせた尚志15歳DFチェイス・アンリ「点を取れる選手になりたい」

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途中出場で全国デビューを果たした尚志高DFチェイス・アンリ

[1.2 全国高校選手権2回戦 尚志高0-0(PK3-4)徳島市立高 駒沢]

 自慢の空中戦が炸裂するたび、駒沢の観衆は大いに沸き立った。尚志高DFチェイス・アンリ(1年)は全国デビュー戦の試合後、0-0で迎えたPK戦での敗北に「点を取れる選手になりたい」と覚悟を語った。

 0-0で迎えた後半20分、ベンチに控えていた期待のルーキーがセンターバックの一角に送り込まれた。「サッカーは学年とか関係なく、自分が出たら思い切りやらないと意味がない。そこを意識していた」。モチベーションは「点を取りたい」。セットプレーやパワープレーでチャンスを伺うつもりだった。

 しかし、相手のロングボールを後方で豪快に競り合う場面こそあれど、なかなか敵陣に入っていける場面はなかった。「センバ(センターバック)も楽しかったけど、FWで出たかった」。0-0で迎えたPK戦に敗れた試合後、そんな本音も口にした15歳は「自分はヘディングを持っているから、CKとかで点を取れる選手になりたい」と野望を語った。

 今大会を負傷のため登録外となっていたエースFW染野唯月(3年)は報道陣の取材に「1〜2年生はこの経験を糧に来年に向けて全国制覇を目標に頑張って欲しい」と期待を示した。そんな先輩の思いをアンリも受け継ぐ構えだ。「来年、再来年で優勝するため、3年生が負けたぶんまでしっかりやらないといけない」。その決意は残り2年間のピッチで表現する。

(取材・文 竹内達也)
●【特設】高校選手権2019

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