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四中工の17番背負った鳥取内定FW田口「悔いや後悔が残らないということはない」

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四日市中央工FW田口裕也

[1.5 選手権準々決勝 矢板中央高 2-0 四日市中央工高 駒沢]

 伝統の17番を背負い、最後まで走り抜いた。ベスト8敗退に終わった四日市中央工高(三重)のFW田口裕也(3年、鳥取内定)は「悔いや後悔が残らないということはない。ああしておけばよかった、こうしておけばというのはあるけど、それも含めて自分の実力だし、チームの実力だと思う」と敗戦を受け止めた。

 1回戦の日大明誠戦(○3-1)、2回戦の松本国際戦(○2-1)と2試合連続ゴール。昨年1月の新チーム始動日に“Bチーム落ち”を宣告され、1週間ほど練習に参加できない時期もあった。それでも友人や家族らに支えられ、練習復帰。3月にAチーム復帰を果たすと、エースナンバーの17番を与えられた。

「今思えば、考え方も甘かったし、自覚の面でも試合に使ってもらうのが当たり前だと思っていた。幼かった」。昨年度の全国選手権でも初戦の秋田商戦に先発起用されながら、無得点のまま途中交代し、チームも1回戦敗退。精神面でも1年前とは見違えるほど成長した田口が最前線でチームを引っ張り、6大会ぶりの8強まで導いてきた。

 卒業後はJ3鳥取に入団する。「次の舞台はプロという自分の夢でもあるし、常に勝負の世界。切り替えてやっていきたい」。次のステージを見据える田口は「絶対にJ2に昇格する。自分がスタメンで出て、点を取って、昇格させたい。開幕スタメンを狙っていきたい」と強い決意で言った。

(取材・文 西山紘平)
●【特設】高校選手権2019

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