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1失点悔やむも、ビッグセーブの青森山田GK佐藤「90点くらいあげて良い」

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青森山田高のGK佐藤史騎は好守でチームの勝利に大きく貢献。決勝では無失点、チームを勝たせることにこだわる。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.11 選手権準決勝 青森山田高 2-1 帝京長岡高 埼玉]

「あのシュートを止められてチームも少しは助かったかなと思います」。青森山田高のGK佐藤史騎(3年)が、そう振り返るのは後半20分のプレーだ。青森山田は一瞬の隙を突かれて帝京長岡高のエースFW晴山岬(3年)に中央を破られ、フリーでシュートを打たれてしまう。だが、佐藤がファーサイドへのシュートを左手ワンハンドでストップ。次の瞬間、背番号1は右手を握りしめながら吼え、チームメートのハイタッチに応えていた。

 晴山と対峙した瞬間、佐藤は黒田剛監督からアドバイスされていた通りに身体を動かしたのだという。「ああいう時、FWはファーへ打ちやすいと言われていたので止められた」。重心をややファーサイドに置いて構えたGKは瞬時に跳躍。この一撃が決まっていれば、勝敗の行方は分からなかっただろう。それほどのビッグセーブだった。

「ビッグセーブした時はやっぱり気持ち良いですね。(スタンドの)どよめく声も聞こえるし、仲間も駆け寄ってくれるので気持ち良いですね」。その佐藤は前半にも抜け出してきたMF本田翔英(3年)に対して不用意に飛び出さず、十分に我慢してからシュートを狭いニアへ“打たせて”ストップ。後半にはMF谷内田哲平(3年)の右足ミドルをゴールの外へはじき出した。

 状態の良さを感じさせるようなセーブを連発し、自身に「90点くらいあげて良い」の高得点をつけた佐藤が、唯一悔やんだのが後半32分にMF田中克幸(3年)に決められたゴールだ。中盤からPA深くまでドリブルで持ち込まれると、グラウンダーのシュートは腕の下を抜けてゴールへ。「自分でも取れたというのもあったので……。あの晴山岬選手のシュートが取れた分、あのシュートが取れない訳無いと思いますし、自分としてもボールが下を通ったので悔しい」と首を振った。

 これを止めていれば、自己採点も「100点」に近いものになったかもしれない。だが、それは決勝に取っておく。「(決勝は) 100点出さないといけないと思いますし、GKの存在が大きいと思います。GKは大事なポジションなので、勝たせられるGKになれたらなと思います」。決勝の対戦相手は、抜群の攻撃力を誇る静岡学園高。例え、信頼するDF陣が破られても、最後の砦として相手の前に立ちはだかり、シュートを止めて、チームを勝たせる。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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