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神谷優太の変わらない力強さ「プレーを日本中、世界中に見てもらいたい」

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柏で勝負の年を迎えるMF神谷優太

 すごく言葉に力のある選手だな。高校選手権の準決勝後、多くの報道陣に囲まれながらもしっかりとした言葉で話す姿に好印象を持ったことを覚えている。あれから4年。冒頭から個人的な意見で申し訳ないが、柏レイソルに移籍してきたMF神谷優太が当時と変わることのない印象を与えてくれたことに嬉しさがあった。

 発言のみを切り取るとビッグマウスと取られかねないこともある。ただそこにはプロ4年間で積んできた自信の裏付けが感じられた。18年から過ごした愛媛では、チームの主力として年間30試合を超える出場数を記録。柏へのキャリアアップを勝ち取った。

「去年、愛媛では僕一人で打開することしか考えていなかった。でも柏では味方を使って打開できるので、よりよいものが出てくると思う。トップクラスのイメージをどれだけ共有できるか、それをピッチで出せるかだと思っています」

 昨年10月には元南海放送アナウンサーの西木恵美里さんと結婚。生涯の伴侶を得たことで、新たな自覚も芽生えている。「よくインタビューで家族のためにとか言いますが、そこまで変わらないだろうと思っていたけど、全然違いますね」。移籍後も一緒に暮らしながら支えてくれるという奥さんにはすでに頭が上がらない様子だ。

 サッカーに集中できる環境が整ったことで、より高みを目指したい思いを強くしている。2020。東京オリンピック世代の一員としては、意識しないわけがない。

「自分のプレーを日本中、世界中に見てもらいたい。観客が沸くようなプレーをテレビの中でしたい。この前負けたことで恥だという意見を聞きますけど、僕が出たらそうさせないようなプレーをしないといけないと思っています」

 ストレートな、神谷らしい物言いで明かした覚悟。もちろんそのためには、昨季J2で85得点をたたき出した攻撃陣に割って入らないといけない。「(東京オリンピックに出るためにも)このレイソルで成長しないといけない」。険しい道であることは覚悟の上だが、そこを勝ち抜けば明るい未来が待っていることも分かっている。

(取材・文 児玉幸洋)
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