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川崎Fでの経験も伝える東京V大久保嘉人「やりながら勉強になっている」

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東京ヴェルディに加入したFW大久保嘉人

 Jリーグ通算208得点を誇るストライカーが新天地に選んだのは2部リーグで戦う名門だった。ジュビロ磐田からやってきた東京ヴェルディFW大久保嘉人は「魅力的なサッカーをしていた」と移籍の経緯を説明。C大阪時代の2002年以来となるJ2参戦に向けて「ゴールを取れるだけ取ってチームに貢献したい」と意気込んだ。

 昨季の成績は自身の国内キャリア最低となる1ゴール。再起を期する37歳はJ2リーグで戦うこととなった。しかし、モチベーションは失っていない。東京Vの指揮を執るのは同じく国見高出身の永井秀樹監督。「大先輩なので初めて会った時は何と言っていいか分からなかった」という干支一回りぶん年上の先輩の下、再び輝きを放とうとしている。

 東京Vは昨季途中に就任した指揮官により、ボールを保持する志向のサッカーに挑戦中。川崎フロンターレで3年連続得点王を獲得した大久保は「川崎Fに似ているけど、もっと細かい。やりながら勉強になっている」と述べつつも、「繋いでゴール前まで素早く行くのは自分に合っている」とすでに手応えを感じているようだ。

 背番号は2017年にFC東京で背負って以来、3年ぶりの『13』に決定。神戸時代にエースナンバーとしての地位を確保し、川崎F時代にも着けた愛着ある番号に「やっと戻ってきた」と嬉しそうに語る。また身を包むのはJリーグ黎明期にテレビで見ていたという伝統の緑のユニフォーム。「格好いいですよね」と笑顔を見せていた。

 すでに後輩との交流も進んでおり、ユースから昇格したMF藤田譲瑠チマは「フロンターレの選手は縦パスのタイミングすごいよとか、受け手の選手が1m離れたらそこにスパッと通るよっていうアドバイスをもらった」と尊敬の眼差し。「個人としてはゴールを取り続けるところで貢献したいし、チームではJ1昇格のために頑張りたい」(大久保)。これまでの経験を全て注ぎ込む37歳が名門クラブを復権に導く。

(取材・文 竹内達也)
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