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高体連から街クラブへ。「養和にないモノ」をもたらしているMF影山秀人

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三菱養和SCユースMF影山秀人は優勝に貢献し、大会優秀選手にも選出された

[2.11 東京都CY U-17選手権決勝 東京Vユース 0-2 三菱養和SCユース 味フィ西]

「養和にないモノを彼がもたらしてくれている」。

 三菱養和SCユースの生方修司監督は、CB畑橋拓輝(2年)とともにダブルキャプテンの一角を担うMF影山秀人(2年)がチームにもたらしているモノについて、そう表現する。

 そして、「客観視できるキャプテン。良く喋るし、仲間にも気を遣うし、でもグラウンドに立ったら仲間に対して叱咤激励もある。その(養和に)足りなかったようなところが加わって、彼が入ってきたおかげでチームとしてちょっと逞しさが出てきている」と加えた。

 影山は中学時代、横浜F・マリノスジュニアユースでプレー。同時に幼小中高一貫教育の暁星中に通っていた影山は、高校から暁星高サッカー部に入部する。チームでは1年生ゲームメーカーとして選手権予選でも目立つプレーを見せ、U-16東京都選抜ではキャプテン。その実力者は昨年から三菱養和SCユースに加入している。

 この日、ボランチとして出場した影山はボックストゥボックスの動き。守備時はCBの前で相手のボールを弾き返し、SBのカバーをする形でボールを奪い取っていた。そして、攻撃時には味方の選手をサポートする形でサイド、前方のスペースへ。また、随所でボールコントロールの巧さも発揮していた。チームは養和らしいまとまりのあるサッカーで勝利。技術力の高い東京Vユースを自分たちらしいサッカーで上回ったことを影山も喜んでいた。

 生方監督は昨年、練習参加した彼を見て、実力以上に、「自分にも凄く厳しい子だから、今年のチームに必要なピースかなと。本当に魂あるし、影響があるんじゃないか」とその情熱、人間性を評価。クラブと相談して迎えたという。影山はJクラブアカデミーや高体連で経験してきたことを自分の強みとして練習、試合に臨み、チームに厳しさや逞しさという部分でプラスアルファをもたらしている。

 言葉の一つ一つからは、“頭が切れる”印象。その影山は「こんな貴重な経験というか、高校サッカーを1年経験してクラブもやれるというのは本当にレアケースだと思っている。高体連の良さもあるし、またこうやって街クラブの良さも感じていて、それでプリンスリーグも戦えてという、自分は本当に貴重な経験をさせてもらっていて、それを最終学年になってどう表現していくか。ピッチ上は、自分の背景とか学んできたものを表現する場だと思うので、例えば自分がこれからピッチに立った時に外から見てくれた観客が『影山ってどういう選手だよね』と誰が見ても分かる選手になっていきたい」と力を込めた。

 この日は三菱養和SCのジュニアやスクール生が応援に駆けつける中で勝利。試合前の集合写真では仲間たちとともに“変顔”を作り、試合後はユースチームだけでなく、後輩や保護者、コーチングスタッフたちと一緒に記念写真に収まった。

 アットホームで明るいチームの中で、楽しさと高体連で培った厳しさを持って戦うMFは三菱養和に恩返しすることを頭の中に置いている。「自分がやれることはここに全て捧げたいという感じですね」。結果よりもまずは明るく、元気よく、全力で戦うチームが少しでも好転するようにサポートすること。その上で、この日のように、仲間や家族とともに勝利を喜ぶ。

(取材・文 吉田太郎)

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