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[MOM3159]佐賀東FW吉田陣平(1年)_フランス留学から帰国3日後に決勝ヘッド!

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後半23分、佐賀東高FW吉田陣平が決勝ヘッド

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.15 九州高校(U-17)大会予選リーグ第1節 佐賀東高 2-1 飯塚高 福岡フットボールセンター]

 フランス留学から3日前に帰国したばかりのアタッカーが、いきなり結果を出した。佐賀東高のFW吉田陣平(1年)は後半開始から出場すると、23分に決勝点。左SB平川周汰(2年)の左クロスを頭でゴール左隅にねじ込んだ。

 登録変更によって出場チャンスを得て決めた値千金の一撃。吉田は「(チームを離れていたこともあって)出れると思っていなかった。ここで結果を残さないと次もないと思ったので、ここは点を獲らないといけないと思いました」と微笑んだ。

 国体佐賀県選抜の吉田は今年1月、佐賀県新人戦の初戦だけ出場し、3週間に渡ってフランスサッカー留学。「個人の技術とか気持ち面も含めて強さを鍛えるため。海外を経験してチームのためにもなるし、一番は自分のためにもなるのでフランスに行くことになりました」という吉田は、社会人対象のサッカーアカデミーとフランス6部のチームの練習に参加し、力を磨いてきた。

「日本と比べてフィジカルとか桁違いで、ぶつかったりそういう強さは経験できたと思います」。また、自分の良さであるドリブルやスルーパスなどを発揮するためには、コミュニケーションも重要であることを学んできた。佐賀東の蒲原晶昭監督も、帰国後の吉田の姿勢やスライディングでボールを取りに行く激しさが変わってきたことを認める。

 新潟から佐賀の名門・佐賀東へ進学した吉田だが、昨年は全国大会に出場することができなかった。経験を海外に求め、変化。ボールを収める部分やドリブルに加え、パスセンスセンスも秀でた注目株は今年の目標について「絶対にタイトルを取って全国に行きたい」。海外で学んだことを発揮して、個人、チームとして結果を残す。

(取材・文 吉田太郎)

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