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バイエルン戦で異例の光景…侮辱行為で試合中断、再開後も両選手たちがプレー放棄で団結

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選手たちが一致団結

 ブンデスリーガ第24節、バイエルンの試合で侮辱行為が発生し、試合が中断する事態に。その後、異様な光景が展開された。

 首位バイエルンは2月29日、8位のホッフェンハイムと敵地で対戦した。試合はニャブリとキミッヒ、18歳のザークツィー、コウチーニョのゴールにより、バイエルンが前半だけで4-0とする。迎えた後半も47分にコウチーニョが決めて5-0としたバイエルンは、62分にもゴレツカがネットを揺らし、6点差とする。

 そんな勝負が決まった試合で、6点目の後に試合中断を強いられる。『Goal』の情報では、バイエルンのサポーター側で、ホッフェンハイムの出資者であるディートマー・ホップ氏への侮辱的バナーが掲げられたことが原因に。これには、バイエルンのハンジ・フリック監督や首脳陣、トーマス・ミュラーら選手も試合中に自サポーターに対して激怒していた。

 中断により一旦は降ろされたバナーだが、その後に再び掲出されたことで、またも中断。選手たちはピッチを退く姿勢を見せた。そして、試合は数分間の中断の後、バナー掲出をやめさせ、雨が降る中で再開。しかし、両チームの選手たちはプレーせず、敵味方関係なくパス交換を見せる。そして、その状況は13分間ほど続き、試合終了の笛。両クラブが団結を示した中、試合は6-0のまま終了した。

 バイエルンが大勝していた中で、非常に後味の悪い試合に。なお、ホッフェンハイムに関してはこれまで、ドルトムントも敵地でホップ氏に対する攻撃的なバナーを掲出。ドルトムント側には罰金処分と、ホッフェンハイム戦で3年間の敵地スタジアム入場禁止となる執行猶予処分が科されていた。一部サポーターのこれらの行為は、ホップ氏による投資でチーム強化をして急成長してきたホッフェンハイムへの反感が背景にあるとされている。

 バイエルンに関しても、今回の件に関する処分など波紋は広がることになりそうだ。

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