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捜査対象26選手にFW田中順也の名も…ポルトガルで大規模な脱税捜査スタート

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スポルティングに所属していたFW田中順也

 ポルトガルで4日、サッカークラブや関係者を対象に、同国史上最大規模の税務捜査が行われた。ベンフィカポルトといったビッグクラブをはじめ、その代表者、選手のほか、著名代理人のジョルジュ・メンデス氏の事務所も対象。『AP通信』によると、約300人の捜査官が動員されたようだ。

 ポルトガル紙『Record』によると、この大規模捜査は『Fora de Jogo(オフサイド)作戦』と呼ばれており、容疑は「移籍金に関する脱税とマネーロンダリング」。捜査対象は24の法人と23の自然人(法的な個人)に及んでおり、サッカー選手やクラブ関係者だけでなく、代理人・仲介人、弁護士も疑いをかけられている。

 ポルトのピント・ダ・コスタ会長、スポルティング・リスボンのフェデリコ・バランダス会長、ブラガのアントニオ・サルバドール会長、ベンフィカのルイス・フェリペ・ビエイラ会長らビッグクラブの代表者には軒並み捜査の手が及んでおり、元ポルトのイケル・カシージャス氏の自宅にも捜査員が立ち入った。

 なお同紙は調査対象となっている選手リスト(26人)を列挙し、クラブ別では強制捜査を受けたカシージャスやFWジャクソン・マルティネスをはじめ、MFハメス・ロドリゲス、DFエリアカン・マンガラらの名前が並んだポルトが12選手で最多。ベンフィカが7選手で続き、ブラガが5人、スポルティングが2人だった。

 なおスポルティングの欄には、現在ヴィッセル神戸に所属しているFW田中順也の名前も。田中は2014年夏、柏レイソルからスポルティングに移籍し、6000万ユーロという莫大な違約金がつけられたことで話題となった。田中は16年、柏に期限付き移籍で復帰し、17年から神戸に所属している。

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