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強豪校の練習施設に潜入取材。大阪から日本一、プレミア復帰狙う履正社の練習場は?

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履正社高は観客席が併設された人工芝サッカー場でトレーニング

 高校サッカーの強豪校はどのような環境でトレーニングしているのか。グラウンド、部室、サッカー部寮……。各校の協力によって、高校進学を控えた中学生たちにとっても貴重な情報を教えてもらってきたぞ。第32回は13、14年度全国高校選手権8強、15、16年インターハイ8強でかつてプレミアリーグも経験、今年プリンスリーグ関西に復帰した履正社高(大阪)のグラウンド、施設を紹介する。

■練習施設は茨木グラウンド





 履正社高は大阪府豊中市に位置。サッカー部は茨木市の履正社茨木グラウンドでトレーニングをしている。履正社茨木グラウンドは01年竣工。サッカー場はスタンドも併設されており、プレミアリーグも開催されていた。履正社からは今年、U-23日本代表のMF田中駿汰(大阪体育大→札幌)、FW林大地(大阪体育大→鳥栖)、MF牧野寛太(関西大→長野)、DF大迫暁(日本体育大→沼津)とOB4選手が大学を経由してプロ入りしているが、彼らやMF奥井諒(現清水)、FW町野修斗(現北九州)らはこのグラウンドで成長した。

■精鋭たちが技術を磨き、攻めて勝つ






 履正社は1学年の部員が20~30人ほど。強豪としては部員数がそれほど多くないが、これはコーチ陣の指導が行き届くように、また選手やその保護者の顔が見えるように、という理由によって限られた人数で活動している。彼らが技術と判断力を磨き、ボールを大事に攻めてゴールを奪う攻撃スタイル。昨年は大阪府予選で競り負けたが、今年は全国での躍進が期待される世代だ。

■今年も注目選手を擁す





 平野直樹監督は18年に日本高校選抜を率い、デュッセルドルフ国際ユース大会優勝。G大阪や仙台の育成世代を指導した経歴も持つ。経験豊富な指揮官の下、今年もMF赤井瞭太主将(新3年)やMF平岡大陽(新3年)ら将来のプロ入りが期待される選手たちがいる。

■隣のグラウンドには日本一軍団







 履正社のサッカー場の隣には野球場。履正社の野球部は昨年の全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)で初の全国制覇を成し遂げている。クラブハウス内の筋トレルームは野球部とともに活用。サッカー部の選手たちは刺激も受けている。サッカー部は練習直後に補食を摂ってから帰宅。体作りにも力を入れている。

■目標はプレミア昇格、日本一







 今年の目標は15年以来となるプレミアリーグ復帰、そしてインターハイ、選手権で過去最高のベスト8を超えて日本一を勝ち取ることだ。赤井は「もっと日本一というところを求めて、全員で高い基準を持ってやっていかないといけないという話はしています」。日常から高い意識を持って取り組み、激戦区・大阪を突破して目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)

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