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五輪延期で“兼任”効果大…? 反町技術委員長「森保監督が築き上げてきたものは間違っていない」

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オンラインブリーフィングを実施した反町康治技術委員長(会議アプリ『Zoom』のスクリーンショット)

 日本サッカー協会(JFA)は21日、本年度初回の技術委員会をウェブ上で開催した。終了後、新たに技術委員長に就任した反町康治氏が報道陣向けのオンラインブリーフィングを実施。A代表、五輪代表ともに活動がストップしている中、「日程が決まった時に、大会や準備期間に良い形で入れるようにやっていかないといけない」と決意を述べた。

 サッカーの日本代表は2020年、新型コロナウイルスの世界的流行により、各大会への出場は3月になでしこジャパン(女子日本代表)がアルガルベ杯に臨んだのみ。今年最大のビッグイベントだった東京五輪は1年間の延期が決定した他、A代表もカタールW杯アジア2次予選が3月と6月ともに延期となっており、活動再開の時期も未定となっている。

 そうした中、森保一監督の兼任体制にも一つの壁が立ちはだかる。東京五輪の延期により2020年夏以降も五輪代表(来年のU-24日本代表)活動が続き、A代表のW杯予選と日程重複が避けられなくなっているからだ。A代表の国際マッチウィークは9月、10月、11月、来年3月、6月に予定されているが、いつからW杯予選を開催できるか不透明なことも見通しを難しくしている。

 すでに新型コロナ禍に入っていた3月29日から技術委員長に正式着任した反町氏も困惑を口にする。これまでの約2か月間、森保監督との会話はもっぱら電話やウェブを通じたもの。スタッフ陣も含めて週に1回、ウェブでミーティングをしているというが、いち早くリーグ再開を迎えた韓国やドイツの情報を共有するのみで「たわいもない話」(反町氏)にとどまっているようだ。

 この日のブリーフィングでは、報道陣から兼任への見解を問われた反町氏。「田嶋会長も話されていたように現時点で何とも言えない。五輪が延びたことで国際マッチデーが重なるわけで、どう強化していくかを睨んだ場合、日程を見ないとわからない。重ならない可能性もあるので、仮定の話をしてもしょうがない」と述べ、議論の対象にも挙がっていないことを明かした。

 一方、これまでの森保監督の仕事ぶりには前向きな見解も語った。

「まず私は対戦相手としても森保さんのチーム(広島)とは試合をしているので、その時の印象からすると非常に整理整頓されていて、個人の良さも含めてチームの力を最大限に引き出しているなと。それと同時に相手もしっかり分析していて、監督として尊敬に値するような人だという印象を持っています。代表になってからは1試合の重み、試合数が少ないのもあり、すべてを見られているわけではないが、彼も言っているように日本人スタッフでやっていることによって下からの突き上げが多くなってきているのは間違いない。それは兼任でやっているメリットだと思う」。

 そうした兼任のメリットは東京五輪の延期を受け、より大きくなっていくとも考えているようだ。

「変な話、来年の東京五輪の選手がそのまま日本代表になっても良い選手がたくさんいる。怪我をしている安部(裕葵)が戻ってくるかもしれない。久保(建英)もそう。二つのグループに分けるというより、一つのグループとして。U-24ですからね。U-24とか今までコメントしたことはないけど、U-24という世代ができたわけですから、ここを分けて考えるのではなく、グループとして考える時代になっている」。

 こうした前提を踏まえて「そういう意味では森保監督が築き上げてきたものは間違っていない」と断言した反町氏。「結果で言われるのは私もそうだし、代表監督としてしょうがない」と現状の批判については認識をしつつも、「決してブレずにやっているとわかるし、彼もそういう性格です」と信頼を語った。

(取材・文 竹内達也)
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