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「木場克己の『このフィジカルがすごい!』」久保建英のボレーシュート

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久保建英の豪快なボレーがこの試合唯一の得点に

体幹バランストレーナーの木場克己氏が、試合中のプレーから「フィジカル的に素晴らしい動き」を厳選。体の動かし方や筋肉の使い方がいかにすぐれているかを動画とともに解説していく新企画です。

ピックアップフィジカル
2019年5月12日
J1第14節
FC東京 対 ジュビロ磐田
久保建英(後半39分)



 相手DFがクリアしたボールを久保建英選手がボレーシュートでゴールを決めて、TT兄弟のパフォーマンスでも有名になったシーンですね。バウンドしたボールを的確にミートできるのは技術的にも高度なものだと思うのですが、技術的な解説はプロの方におまかせして、私はフィジカルの面から見ていきたいと思います。

 特筆すべきはボールをとらえるまでの久保選手のボディバランスです。1:06の角度がわかりやすいのですが、左脇をたたみつつ、左足を腰の高さまで上げて振れています。左半身ではむずかしい動きをしていながら、頭の位置から右足までのライン=体の軸はまったくブレていませんよね。

 高次元のテクニックでなし得たゴールであるのは間違いありませんが、その技術を体幹の安定が支えているのだと思います。このプレーで言えば、「腹斜筋(ふくしゃきん)」がすごい。小学4年生から久保選手を見ているのですが、姿勢を意識して、インナーマッスル、そしてアウターマッスル(「腹斜筋」)につながる動きができるようになってきています。

色が濃くなっている部分が「腹斜筋」

 久保選手が10歳のときからスタートした、体幹バランストレーニングがこの(私的な)ベストゴールにつながったのではないでしょうか。


「腹斜筋」を鍛えるおすすめのトレーニング

体幹バランスストレッチ
クロスクランチ

木場克己(こば・かつみ)
1965年、鹿児島県生まれ。KOBAスポーツエンターテイメント株式会社代表。KOBA式体幹バランス協会代表。
長友佑都、金崎夢生、土居聖真、久保建英らトップ選手から五輪世代、育成年代まで幅広い世代のサッカー選手のほか、水泳、陸上などさまざまな競技のトップアスリートのトレーナーを務めるほか、back numberなどの有名アーティストのコンディショニングをサポートする。5月に東京・亀戸のトレーニング施設の別フロアに治療院「COREトレSTUDIOwith接骨院」をオープン、トレーニングも治療も行える。最新刊に『実践!体幹バランストレーニング』(プレジデント社)がある。
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(取材・構成 奥山典幸)

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