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フィーゴ「2枚のチケットを持ってきた」…就任初日のバルサ会長を襲った悪夢

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カンプ・ノウで物を投げ込まれるルイス・フィーゴ

 バルセロナの元会長であるジョアン・ガスパール氏が元ポルトガル代表のルイス・フィーゴ氏による“禁断の移籍”の舞台裏を告白した。スペイン『エル・エスパニョール』が伝えている。

 当時バルセロナの中心選手だったフィーゴ氏は2000年7月、6000万ユーロ(約73億円)で宿敵レアル・マドリーに電撃加入を果たした。カンプ・ノウでのアウェー戦ではバルセロナのファンから強烈なブーイングが浴びせられ、ピッチに豚の頭が投げ込まれることもあるなど、両クラブに大きな遺恨を残した“禁断の移籍”として知られている。

 ガスパール氏は同紙のインタビューに応じ、フィーゴ氏を手放すに至った経緯を明かした。

「私が会長に選出された夜、スペイン最高の選手であるルイス・フィーゴはレアル・マドリーに行った。それは私の親友であるフロレンティーノ・ペレスが夜間に行った汚く恐ろしい動きだった」

「フィーゴは裏切り者だった。その日の夜にフィーゴから電話があり、『ジョアン、2枚のチケットを持ってきたよ。1枚はマドリード行き、もう1枚はバルセロナ行きだ』と言われた」

「私が『空港まで迎えに行く』と行ったら、彼は『僕の代理人がレアル・マドリーとの契約書にサインした。サインしないと5億ペセタを払わなければならない。彼を失望させるつもりはないが、バルサがその金額を支払うことを保証してくれるなら、僕は残る』と付け加えた。フロレンティーノの動きはセンセーショナルだったよ」

 元バルセロナ会長は「私はフィーゴにその金額と向き合うことを伝えた」と引き止めを諦めなかったが、「彼は(スペインの)ラカイシャ銀行で5億ペセタの担保を用意して迎えに来るよう要求してきた。しかし、夜の12時だった! それを実現することはできなかったんだ」と、なす術なく移籍を許すことになったと語った。

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