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米サッカー連盟、“片膝での国家斉唱”禁止措置を解除「間違った対応だった」

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人種差別への抗議を示すアメリカ女子代表MFミーガン・ラピノー

 アメリカサッカー連盟(USSF)は、サッカー選手が国歌斉唱中に片膝をつく行為の禁止を「間違っていた」と認めた。11日、英『BBC』が伝えている。

 このルールは、アメリカ女子代表MFミーガン・ラピノーやアメリカンフットボール選手のコリン・キャパニックが2016年の試合で人種差別に抗議するために行っていたもので、その後、「国歌斉唱中は起立しなければいけない」として禁止されていた。しかし今回、USSFはこの禁止措置を「間違った対応」と認め、跪く行為の禁止を覆した。

 アメリカで発生した黒人男性ジョージ・フロイド氏の警察官の過度の拘束による死亡事件以降、世界中で人種差別に対する抗議活動が活発化。USSFは今回のルール変更について「警察の残虐行為とアメリカの黒人や有色人種の組織的抑圧に対する抗議の一形態である」と述べ、「禁止したことは間違いであり、Black Lives Matterの重要なメッセージを邪魔した」と非を認めている。

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