beacon

長谷部&鎌田は絶対的な存在…フランクフルト監督が「最もお気に入り」と語るのはどちら?

このエントリーをはてなブックマークに追加

指揮官が信頼を寄せるMF長谷部誠とMF鎌田大地

 フランクフルトを率いるアディ・ヒュッター監督が地元紙『フランクフルター・ルンドシャウ』のインタビューに応じ、その中で元日本代表MF長谷部誠や現日本代表MF鎌田大地についても言及した。

 今季は一時期残留争いに巻き込まれかけたフランクフルト。それでも、最終節パダーボルン戦を控える時点でブンデスリーガ9位に位置している。ウィンターブレイク前のリーグ戦7試合勝ちなし(1分6敗)や後半戦に入ってからの5連敗と不調に苦しみ、来季ヨーロッパリーグ出場権こそ逃すも、最終的には中位でシーズンを終えることに成功した。

『フランクフルター・ルンドシャウ』をはじめとする地元メディアは、ウィンターブレイク中に導入された4バックが機能しなくなった中断前から3バックの再導入を求める声が高まると、ヒュッター監督もそれに応じるかのように5月26日の第28節以降は長谷部を中央に置く3バックを採用したと指摘している。しかし、同監督は調子の波は必ずしもシステム変更によるものとは考えていないようだ。

「『フランクフルター・ルンドシャウ』の記者たちがマコト・ハセベのことを高く評価しているのは知っている。私も同じだよ。彼は私にとって、最もお気に入りの選手とも言えるほどだ。36歳といった年齢でもまだ絶対的なクオリティーを体現する最高級プロフェッショナルだからね。だが年齢の影響で、1シーズンで54試合をこなすのは無理がある。マコトがプレーした試合を落としたこともあれば、彼が欠場しても勝てた試合もあるものだ」

「マコトはビジョンと経験を持ち合わせているため、アンティシペーション能力(予測能力)が並外れている。彼を見ているとまるで夢にいるようだ。ただ、素晴らしいながら公の評価がやや伸びないマルティン・ヒンターエッガーとは違って、DFが本職ではない。2人が共演することで、我々のビルドアッププレーがより優れたものになるんだ」

 一方、来季のプレースタイルについて問われたオーストリア人指揮官は、今季公式戦で10ゴールを記録するなど躍進を見せる鎌田についても言及。今後のチームの中心的な存在として期待を寄せている様子をうかがわせた。

「貴方たちに一つ言わせてもらいたい。私は、我々が(昨夏)ダイチ・カマダを引き止める決断を下したことに非常に安堵している、と。彼にはサインを残すのみのイタリアクラブからの契約が届いていたんだ。ダイチは今はうちの絶対的なクリエイティブリーダーだ。プレーヤーとしても人としてもスーパーな姿を見せてくれている。私にとって、彼こそ今年の最もポジティブな要素だ」

 ヒュッター監督は他のメンバーについてももちろん言及している。しかし同監督にとって、2人の日本人選手が今のフランクフルトにとって、いかに欠かせない存在であることが強調されるインタビューとなっていた。

●ブンデスリーガ2019-20特集
●海外組ガイド
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP