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“天才”狩野健太、現役続行オファー断り34歳引退決断「これからやりたいことが明確になった」

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 徳島ヴォルティスは1日、昨季限りで退団したMF狩野健太(34)が現役を引退すると発表した。

 狩野は名門・静岡学園高出身。創造性豊かなプレースタイルは“天才”と謳われた。卒業後は横浜F・マリノスに入団。その後、柏レイソル川崎フロンターレ、徳島でプレー。プロ15年間でJ1通算148試合13得点、J2通算29試合1得点だった。

 狩野のコメントは以下の通り。

「まずは、15年間ありがとうございました。他クラブからオファーをいただきましたが、考えた末に次の道に進む事を決意いたしました。

 振り返ってみると、決していいことだけではないプロ生活でした。ケガに苦しみ、自分自身が納得するプレーも出来ず、応援してくださる皆様に喜んでもらえず、苦しむ時もありました。それでも、サッカーと真摯に向き合うことだけは自分に誓って15年間やってきました。それだけは自信を持って言えますし、自分の誇りです。

 そして、自分がこれからやりたいことが明確になったことが、引退を決意するきっかけになりました。これまでの経験を子ども達に直接伝えていきたいという思いから、今後はサッカーの個人レッスンという活動をおこなっていきます。それがサッカーに対する恩返しだと思いますし、自分の使命だと感じています。

 Jリーグも再開されました。今までとは違う形になりますが、子ども達に夢を与え、共に成長していき、これからも日本サッカー界の発展に貢献していきたいと思っています。大好きなサッカーには携わっていきますので、今後とも変わらずよろしくお願いいたします。

 幼少期からプロになるまでに出会い支えてくださった皆様、プロ生活の中で出会ったたくさんの人たちや家族、そしていつも応援してくださったファン・サポーターの皆様。皆様のおかげでここまでやって来ることができました。本当に感謝しています。15年間本当にありがとうございました」

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