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大学トライアルで三浦学苑の189cmCB吉崎太雅が奮闘。注目の素材は謙虚に努力を続ける

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「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」神奈川県会場1日目、CB吉崎太雅(三浦学苑高)が気持ちのこもったプレー

 身長は189cmでU-17神奈川県選抜の経歴。「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」神奈川県会場1日目の選手リストで、まず目に留まったのがCB吉崎太雅(三浦学苑高)だった。

 ピッチでもバランスの良い体つき、スムーズなキック、そして本数こそ少なかったものの、ヘディングの高さが光った。1本目、中盤まで深くアプローチする形で相手の攻撃の起点を潰そうとし、スピード勝負を仕掛けられた際も食らいつき、身体を張ってストップしていた。

 3本目にはFW大河内透哉(三浦学苑高)へ正確なロングパスを通してアシストも記録。その吉崎は今年4月に左膝を手術し、状態を上げている最中だ。その影響からか、動きがぎこちない部分もあった。

 それでも、「最初の方は動くのが痛かったりしたんですけれども、アドレナリンとかが出てくると結構自分のプレーとか出せました。最初から声を掛けていくことは(普段から)意識しています」という吉崎は周囲に声を掛けながらチームを牽引。25分×4本の紅白戦で計3本に出場し、自身をアピールした。

 送迎を兼ねて視察した三浦学苑・枝村隼人監督が人間性の部分も評価するように、姿勢は非常に謙虚。周囲の高評価にも首を振り、大言を口にするのではなく、「大学にサッカーで入って、大学サッカーで色々な人に見てもらえるようにしていきたいと思っています」と現実的な目標を掲げていた。

 インターハイ優勝歴を持つ三浦学苑で下級生時から出場機会を得ているが、昨年までは上級生に頼ったり、縮こまったりしてしまう部分があったという。だが、3年生になって自発的に周囲へ声がけすることを意識。高校生活残り半年へ向けて「もっとゴツくなって、みんなから信頼されるようになりたいです」と意気込んだ。

 自分と向き合ってビルドアップの課題などに取り組み。また守備面でもチームメートから信頼される存在になること。スケール感大きなCBは、謙虚に一日一日努力を続けてチャンスを勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
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