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大手前高松の“スピードスター”FW足立大和が大学トライアルで武器を発揮

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大手前高松高の俊足FW足立大和

 16日の「高校生サッカー・大学合同トライアル-THE CHALLENGE- supported by 森永乳業」埼玉会場2日目には、香川県からの挑戦者も参加していた。昨年度の全国高校選手権に初出場した大手前高松高(香川)のMF正木浩輔とFW足立大和が、強豪大学への挑戦権を掴むために出場。それぞれ持ち味を発揮した。

 選手権にも出場している正木は前線でボールを引き出すと、素早く味方へパス。攻撃のリズムを生み出し、コンビネーションから抜け出して左足シュートを狙うシーンもあった。相手GKの好守に阻まれたものの、その後もスペースを突くドリブルからシュートへ持ち込むなど、結果を残そうとしていた。

 また、イタリアとドイツにルーツを持つ父と、日本人の母を持つ足立は、ピッチで異彩を放っていたストライカー。1本目よりも涼しくなった2本目に「自分の特長はバネなんですけれども、バネとかスプリントの能力とかがしっかりと出せて良かったと思います」と納得のパフォーマンスを見せた。

 しなやかな動きで相手のタックルをかわして一気に前進したほか、身体を張ったポストプレーや前線からの強烈なプレスも。足立は1年時から選手権予選に出場しているが、昨年度の選手権、今年の総体代替大会を怪我で欠場している。それだけに大学トライアルは懸けていた舞台。ここで堂々のプレーを見せていた。

 足立にとって大学サッカーは、「人との繋がりが増えたり、もっと強いところでやることによって自分のレベルアップができると思うので、それが大学サッカーの醍醐味かなと思います」という場所だ。希望は関東、関西の強豪大学への進学。「自分はバネとスピードは誰にも負けない自信があるので、そこは見て欲しいです」と語った。

 怪我に悩まされた高校生活だったものの、最後の選手権では自分がチームを引っ張り、チームを勝たせることが目標だ。「最後の選手権は自分がチームを引っ張って、自分が点を取って、勝たせて、全国に行けるように日頃の練習から意識して取り組んでいきたい」。この日、夢のために香川から挑戦した2人が、努力を続けて個人、チームの目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
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