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J内定選手としてチーム勝たせた先輩のように。川崎F内定の静岡学園DF田邉秀斗は再び全国制覇に挑戦

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13日、川崎フロンターレとの仮契約前に静岡学園高のトレーニングに参加したDF田邉秀斗

 “半端ないSB”となって、選手権連覇を果たしてプロへ――。13日、静岡学園高DF田邉秀斗(3年)の川崎フロンターレ加入内定が発表された。U-18日本代表の注目DFは進路が決まり、今後の目標を自身のレベルアップと選手権連覇へ定めている。

「選手権は(昨年の)3年生の先輩方のおかげで優勝という景色を見せてもらったんですけれども、今年は自分が3年生の先輩たちの姿を思い出して、自分たちが連れて行ってあげたい。全国優勝します。自分は、静学の中でも中心選手として引っ張っていかないといけないというのがありますね」

 昨年、田邉は右SBとして選手権全6試合に先発フル出場。対人の強さやビルドアップでも力を発揮し、名門・静岡学園にとって24年ぶりとなる全国制覇に貢献した。今年は立場が変わり、チームリーダーとして臨む舞台。中心選手としての自覚を持つDFはチームメートに日本一の景色を見せることを誓った。

 川口修監督も田邉にプロ内定選手としての活躍を求める。昨年は同じくJリーグクラブ加入内定を決めたMF松村優太(現鹿島)に「オマエがやることはチームを勝たせること。(結果で)アントラーズに恩返ししなさい」とメッセージ。その松村は強い責任感を持ってチームを背中で牽引し、静岡県予選でMVPの活躍を見せて選手権出場へ導いた。そして、全国大会でも準決勝で決勝点を決めるなど奮闘し、チームの日本一に貢献している。

 川口監督はこの日、川崎Fとの仮契約と取材対応を終えた田邉に対してもメッセージ。1年前に静岡学園を選手権優勝へ導いた松村を例に出して、彼のように、チームの先頭に立ってプレーすること、そして結果を残すことを求めていた。

 すでに田邉には意識変化が見られるという。川口監督は「ここ最近グッと伸びている。(3年生はこの時期に成長するが)彼は普通の2倍くらい伸びている」と頷く。この日の午前には約2時間のトレーニング。そこでもゲーム形式のメニューなどで存在感ある動きを見せていた。今後も成長曲線を描き続け、静岡学園を選手権やスーパープリンスリーグ東海で勝たせることができるか注目だ。

 田邉の母・久見子さんによると、「(中学3年に上がる前くらいから)サッカーに対してしっかりするようになったと思います」。それまでは、サッカーに対して本気とは言えないような姿勢だったという。だが、奈良YMCAジュニアユース時代にサッカーへ取り組み方が変化し、静岡学園での3年間でプレーヤーとしても、人間的としてもより大人になってきている。

 成長はまだまだこれから。今後はこれまで以上に注目される中でのプレーとなるが、本人は「プレッシャーを受けることもプロに入ると常にそういう状況の中で揉まれると思うので、プロでのリハーサルの気持ち」と全く動じていない。

 むしろ「(高校サッカーでは“半端ない”と)言われたいですね。アイツがボールを持ったら、絶対にクロスを上げられるとか、縦に行かれるというくらいの(相手にとって)恐怖感のあるSBになりたいです」と田邉。松村は昨年、選手権予選、選手権全国大会と明らかに凄みが増し、1対1では止まらないような存在になっていた。前日12日のルヴァンカップでプロ初ゴールを決めた先輩MFのように、田邉は静岡学園で再び結果を残して、川崎Fへ加入する。

(取材・文 吉田太郎)
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