リバプールは10日、オリンピアコスからギリシャ代表DFコスタス・ツィミカスの獲得を発表。リバプール地元紙『リバプール・エコー』は、今年1月の南野拓実の獲得も踏まえ、クラブの補強策について言及した。

　2019-20シーズンに悲願のプレミアリーグ初制覇を決めたリバプールは来る新シーズン、リーグ連覇とUEFAチャンピオンズリーグ奪還を主な目標とすることになる。そんな中、夏の補強の第1号として、アンドリュー・ロバートソンのバックアップからのスタートが見込まれるサイドバックのツィミカスを引き入れた。

　ツィミカスの移籍金は1175万ポンドとみられており、南野と合わせても2000万ポンド程度。『リバプール・エコー』は「クラブは南野とツィミカスをバーゲン価格としたいと考えている。高額で補強を進めるチェルシーやマンチェスター勢とは対照的な動きだ。ツィミカスと南野の獲得は、リバプールが長期補強戦略の最初のフェーズに入ったことを示している。次への動きのヒントにもなるだろう」とし、リバプールが即戦力よりも未来への投資に注力していることを強調した。

　さらに同メディアは「リバプールのファーストチョイスは固まっており、不動のレギュラーになるような新戦力は必要とされていない。その代わり、未来に目を向けている。前線の3選手は全員28歳となり、衰えこそ見せてないが、いずれ世代交代が必要となる。ローテーションは必要になるし、他のポジションを含めてそのほかの選手の出場機会は増えていくだろう」と伝えた。

　1月にリバプール入りした南野だが、ここまで公式戦14試合でゴールやアシストはなし。来季はより多くのチャンスを手にし、前進する姿を期待したいところだ。

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