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[RYUKEI CUP U-18]昌平の10番MF須藤直輝は「成長」のためプロ入りへ一本化。進路は近く決定も

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昌平高の日本高校選抜MF須藤直輝主将はプロ入りへ

[8.17 RYUKEI CUP U-18 昌平高3-0京都橘高 RKUフットボールフィールドB]

 高校進学当初から注目されてきた技巧派アタッカーが、進路をプロへ一本化した。昌平高(埼玉)の日本高校選抜MF須藤直輝主将(3年)は、大学進学か、プロ入りか悩み抜いた末、この8月に入ってから来季プロ入りすることを決断。今後はオファーを受けている複数のJ1クラブへの練習参加を経て、進路を最終決定する模様だ。

 須藤は大宮ジュニアユース時代にU-15日本代表へ選出。ユースチーム昇格ではなく、「選手権で全国制覇」を目標に掲げて埼玉の新鋭・昌平へ進学した。1年時から強豪校の10番を背負い、埼玉県選抜として出場した18年国体は4試合連続ゴールで日本一。昌平でも18年のインターハイ3位、19年の選手権ベスト8進出に貢献し、日本高校選抜やU-16日本代表、U-17日本代表候補にも選ばれている。

 小柄だが、華麗なボールコントロールと一瞬の閃き、スピードで局面を打開し、ゴールも決める注目の才能だ。向上心が非常に強く、努力を怠らないMFは、着実に成長。下級生時から高体連を代表するアタッカーとして注目を集め、高卒でのプロ入りが有力視されていた。一方で学力も高い須藤は、大学進学も視野にこの1年をスタート。コロナ禍でJクラブへの練習参加をすることができず、一時期は大学進学へ気持ちが傾いていた時期もあったようだ。

 だが、昌平の藤島崇之監督やJリーグクラブ、大学関係者ら色々な人から話を聞き、進路をプロへ一本化。「自分が成長できるのは、絶対にプロの方だと思いました。(再開されたJリーグを見て)あの雰囲気や環境の中でできることは本当に素晴らしいことだと思い、プロに行きたいと。大学は(自分次第で)今でなくても行けると思いました」。親交のある高卒1年目のJリーガーや、G大阪でブレイク中の高校生FW唐山翔自の活躍も自身の決断に影響を与えたようだ。

「唐山とか代表で一緒にやっていて、凄く刺激になりました。隣でやっていた選手があそこまでできるんだったら俺も、と」。須藤は自分が進路について迷う中でもオファーをくれたクラブに感謝する。練習参加した上でクラブを決める考えだが、コロナ禍の影響で練習参加が遅れると、進路決定が先送りされる可能性も。それでも、本人は周囲に迷惑がかからないようにできるだけ早くクラブを決め、特別指定されたいという考えも持っている。

 17日の「RYUKEI CUP U-18」京都橘高戦は、相手の徳島内定FW西野太陽(3年)が不在だったため、注目アタッカー対決は実現しなかった。須藤は怪我明けで実戦復帰したばかりだったが、インターセプトからPAへ鋭く侵入する動きや、個で持ち込んでのシュート、スルーパス、タッチライン際でDF2人選手をブチ抜く動きなどで存在感。そして、後半にはループパスでFW小見洋太(3年)のゴールをアシストした。

 選手権への思いは特別だ。進路決定が予選初戦よりも先になりそうだが、改めて全国制覇を誓った。「選手権は本当に開催して欲しいです。そこで優勝して、プロに繋げたいという個人の気持ちもありますし、昌平の先輩方が叶えられなかったことを成し遂げて昌平の歴史に名を刻みたいと思っていますし、もっと良いサッカーができると思っているので、向上心を忘れずにみんなでそこへ向かっていきたい」と意気込んだ。もう一つ大きな決断をしてから、高校3年間の全てを懸けて選手権を戦う。

(取材・文 吉田太郎)
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