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青森山田中の注目CB山本虎が“飛び級”でスーパープリンスリーグデビュー。謙虚に学び続けて、飛躍へ

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青森山田中3年のCB山本虎青森山田高セカンドの一員として公式戦デビュー

[8.30 スーパープリンスリーグ東北第1節 青森山田高 13-1 秋田U-18 青森山田高G] 

 注目中学生がスーパープリンスリーグデビューを果たした。青森山田高セカンドは、後半44分から期待の中学3年生CB山本虎が出場。アディショナルタイムを含めて5分弱の出場時間だったが、初めて高校チームの公式戦を経験した。

 相手オウンゴールで点差が2点に広がった直後からの出場。青森山田中の主将でもある山本は、相手のロングボールに落ち着いて対応し、2-0のまま試合を終えた。だが、さすがに高校チームでの公式戦は緊張したようだ。

「緊張しました。(青森山田中のユニフォームと異なり、)初めて山田のエンブレムをつけて試合に出たので、中学校とは全然緊張感が違いましたし、背負っているものが全然違うなと思いました」

 昨年の全国中学校大会では2年生ながら大会優秀選手に選出。JFAエリートプログラムU-14トレーニングキャンプなどを経験しているDFは、青森山田高の次世代を背負って立つことを期待される注目株だ。だが、本人は全国トップクラスの青森山田高Aチームのトレーニングで、まだまだだということを実感しているという。

 メンバーに食い込んでいくために、「スピード感が全然ついていけていないです。筋トレしないといけないし、アジリティはもっとつけていかないと思いました」と口にする。一方でロングフィードなど技術面には自信を持っているだけに、課題を一つ一つ改善しながら、強みを発揮していく意気込みだ。

 周囲からの注目を嬉しく思う反面、本人はそれに値する力を身につけていきたいという考えだ。全日本ユース(U-15)選手権優勝を狙う青森山田中の練習、試合に戻った際にしっかりと成長した姿を見せること。「自分が天狗になったり、(青森山田高の)Aチームでやっているからとかそこで調子に乗ってしまったらいけない。Aチームでやっているからこそ、中学校に戻った時に自分から何を学んだのかどんどん伝えていければ、中学校もどんどん強くなると思うのでもっと高校で学んでいきたいです」。同じく中学3年時にプレミアリーグEAST出場を果たしたMF松木玖生は現在、2年生で同校の10番。偉大な先輩たちのように、練習から日々成長を続けて飛躍に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)
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