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J1通算150得点の浦和FW興梠「事前にカメラ位置を確認」して“クレヨンしんちゃんポーズ”も披露

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J1通算150得点を記録した浦和レッズFW興梠慎三(右)

[9.9 J1リーグ第15節 浦和2-2鳥栖 埼玉]

 プロ16年目の浦和レッズFW興梠慎三が、J1通算420試合目で史上6人目となるJ1通算150ゴールを決めた。

 1点を追う後半3分だった。MF関根貴大のシュートをGK高丘陽平が弾き、ボールは興梠の目の前へ。これを右足で思いきり蹴り込んだ。「個人的にはPKとこぼれ球以外で決めたかった。こぼれ球というラッキーな得点だけど、チームのために取れた1点なのでうれしく思う」。試合は2-2の引き分け。勝利とはならなかったが、勝ち点1につなげるゴールを決め、はにかむようにそう言った。

 “ラッキー”と謙遜するが、ダイナミックな動きと卓越した嗅覚が生み出したさすがの一撃だ。シュートシーンの前のプレーをさかのぼると、関根から中央エリアでボールを受けた興梠が左サイドに流れるようにドリブルで運んでタメをつくり、中央に上がってきた関根にパス。関根がミドルシュートを打っている間に逆サイドへ駆け抜け、そこへこぼれ球が飛んできた。

 エースは7月8日の仙台戦以来となるゴールに満面に笑みを浮かべると、左手指で「1」、右手指で「5」をつくって、さらに胸の前で「○」。先月行われた「クレヨンしんちゃん」と浦和レッズの埼玉県つながりのコラボグッズ制作発表会で約束した「150得点パフォーマンス」を披露した。「そろそろ点が欲しいと思っていたので、アップ中から、どこにカメラの位置があるのか、チェックしていた。取れて良かった」とにんまりだ。

 J1の歴代最多得点は、185得点の大久保嘉人(現J2東京V)、161得点の佐藤寿人(現J2千葉)、157得点の中山雅史(現J3沼津)、154得点の前田遼一(現J3岐阜)、続いて152得点のマルキーニョスとなっており、6位の興梠が今季中に通算順位を上げていく可能性は十分にある。「尊敬しているマルキーニョスを超えるにはあと3点。今季の目標として達成したい」と意気込んだ。
(取材・文 矢内由美子)
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