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コロナ禍の欧州遠征は選考に壁…JFA反町委員長「有効だったと後から思える活動にしたい」

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JFAの反町康治技術委員長(オンライン会議アプリ『Zoom』のスクリーンショット)

 日本サッカー協会(JFA)は11日、日本代表が今年10月5〜13日の国際Aマッチデーにオランダ合宿を行い、国際親善試合2試合を戦うと発表した。10月9日にカメルーン、同13日にコートジボワールと無観客で対戦する。

 日本代表にとっては昨年12月のEAFF E-1選手権以来となる対外試合。反町康治技術委員長は11日、メディア向けのオンラインブリーフィングで「強化においても、選手の状況把握においても、チームのコンセプトを植え付ける上でも良い機会」と喜びを語った。

 一方、新型コロナウイルスの流行が続いている間の海外遠征にはさまざまが課題がつきまとう。一つはチーム内における感染拡大防止の問題。国内から出発するチーム関係者はSmartAmp法検査で陰性判定が出てから渡航し、現地でも法令やガイドラインに従いつつ、合宿を行っていく予定だ。

 また日本政府が定めている帰国後の検疫措置も大きな障壁。オランダを含む欧州各国は入管法に基づく「入国拒否対象地域」に指定されており、帰国後14日間の自宅待機が求められているため、Jリーグ組が招集された場合は遠征期間を含めて約1か月の離脱が見込まれる。今季は国際Aマッチデーの間にもJリーグの公式戦が組まれているため、戦力への大きな影響は避けられない。

 しかしながら国際Aマッチデーの招集は拘束力を持つため、クラブ側が拒否することはできないのが原則だ。反町委員長は「日本政府の状況から言うと、帰国後すぐにチームに合流できるかというとそうではない」と現状を見据えつつも、「代表というのはその時のベストの選択をしないといけないのは当然。自主待機がなくなるかもしれないし、最高の選択をしてもらえればありがたい。そうなることを願っている」と国内組招集の可能性を否定しなかった。

 もっとも昨年のカタールW杯アジア2次予選では、最少4人の国内組で戦った経験もあり、A代表はすでに欧州組が中心となりつつある。EU圏内であればオランダ遠征による渡航制限などはなく、国際Aマッチデーにリーグ戦も組まれていないため、地理的な近さも相まってトラブルなく招集することができそうだ。

 なお、来年夏に延期となった東京五輪代表の活動も今年1月から停止しているが、この期間に合宿を行う予定はない。反町委員長は「五輪の選手も集めてやろうとなると、実際にJクラブでも中心選手になっているし、大きな迷惑をかけてしまうことがある。いまは自分のチームでまず活動してもらいたい」と理由を説明。加えて「A代表に招集されるかはこれからの話だが、五輪というカテゴリよりもオールジャパン、一つのカテゴリとして見ている」と述べ、有力選手はA代表に選出する意向をあらためて強調した。

 コロナ禍においてもチームの強化・熟成、選手の状況把握を行うため「無理だとサジを投げられても仕方ないところを頑張ってここまでやってきた」と急ピッチで実現させようとしているオランダ遠征。反町委員長は「なんとしても成功させたいし、この活動が有効だったと後から思える活動にしたい」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
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