beacon

[MOM3216]鹿児島実FW小濱駿(3年)_チームリーダーが最前線で怖さ示し、1ゴール

このエントリーをはてなブックマークに追加

鹿児島実高の前線で推進力のある動きを見せていたFW小濱駿主将

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.20 九州・山口BL U-18 鹿児島実高 4-1 東海大福岡高 宮崎日大高第2G Aコート] 

 鹿児島実高のチームリーダーは最前線で怖さを示していた。FW小濱駿主将(3年)は前半30分、スピードのあるドリブルでDFをかわして左サイドへ展開。そして、ゴール前に潜り込む。左SB廣森嵩翔(3年)のクロスはややコースが変わったが、小濱はこれを胸コントロールからの左足ボレーでゴールに沈めた。

「まずダイレクトで打とうか迷ったんですけれども、思ったよりもボールが来なかったので、自分から寄って行って、良い感じにボレーで決めることができました」。さらに後半9分には敵陣PAで強さを発揮し、粘ってFW平樹龍(2年)のゴールを演出した。

 小濱は自分の強みについて、「フィジカルや背後への抜け出しだと思います。どんどん背後へ抜けるのでそこは見て欲しいです」という。出し手とのタイミングを合わせて抜け出す動きはどのチームと対戦しても通用する武器に。この日もコンビネーションから一気にゴール前へ飛び出していたが、「どんどんやって行きたいです」と語った。

 鋭い抜け出しに加え、浮き球を胸トラップで収めてしまうなど、東海大福岡高戦では身体能力の高さも発揮。また、守備では身体を投げ出してのタックルにチャレンジするなどハードワークを続けていた。森下和哉監督は小濱の能力の高さや頑張りの利く部分を評価。本人はその強さや精度をより高めて得点を重ねていくつもりだ。

「選手権もそろそろ近いので、これからもどんどん点数を決めていきたいと思っています。県では優勝して、全国で戦えるようなチーム、個人になりたいです」。全試合でゴールを決めることも目標。鹿実のチームリーダーはそれを実現して、必ず仲間たちを全国へ導く。
 
(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●【特設】高校選手権2020

TOP