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シュート3本で3得点!神戸が監督交代から無傷の4連勝、逆転PK弾イニエスタは4戦3発量産モード

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決勝PKを沈めたMFアンドレス・イニエスタ

[10.4 J1第20節 横浜FM2-3神戸 ニッパツ]

 J1リーグは4日、第20節を各地で行い、ヴィッセル神戸横浜F・マリノスを3-2で破った。8月16日のJ1第10節以降は週2試合ペースが続き、9月下旬には突然の指揮官退任もあったが、監督交代後4連勝で15連戦をフィニッシュ。逆転のPKを決めたMFアンドレス・イニエスタは直近4試合3ゴールという量産モードで連勝を牽引した。

 横浜FMは4連勝が止まった第25節前倒し分の鳥栖戦(△1-1)から中3日での一戦。先発7人を変更し、GK梶川裕嗣、DFチアゴ・マルチンス、MF{{和田拓也、MF扇原貴宏が引き続き名を連ねた。MF喜田拓也がメンバーを外れたため、扇原が3-4-2-1のリベロに入った。対する神戸も第29節前倒し分から中3日。先発変更は1人にとどめ、DF大崎玲央に代わってDFトーマス・フェルマーレンが起用された。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合は序盤から大きく動いた。まずは前半3分、横浜FMがMF渡辺皓太、FWエリキとつないで右サイドのDF小池龍太にスルーパスを出すと、小池はそのままサイドを駆け上がってゴール前に低く鋭いクロスを送り込む。これに反応したのはゴール前にフリーで走り込んでいたFWエジガル・ジュニオ。ボレーシュートを完璧にミートさせ、先制に成功した。

 ところが神戸も前半7分、GK前川黛也からのパスを受けたMF山口蛍が前を向き、スルーパスを送ると、扇原を振り切ったFWドウグラスが反応。梶川との1対1をダブルタッチで制して同点ゴールを決めた。神戸はさらに10分、イニエスタのパスをDF西大伍が折り返し、PA内で受けたMF郷家友太が扇原のファウルを誘ってPKを獲得。これをイニエスタが落ち着いて決め、早くも逆転に成功した。

 ここからは横浜FMのペース。リベロに入っていた扇原をアンカーの位置に上げ、守備の問題を修正すると、前半15分すぎにビッグチャンスを連発した。それでも18分、エリキの折り返しに反応したエジガルのボレーが空振りに終わると、19分のMFマルコス・ジュニオールのヘッドも大きく枠外。攻め込みながらもゴールが奪えない時間が続いた。

 横浜FMは前半33分、組織的なボール奪取からエリキが右サイドを突破し、マイナス方向へのクロスにエジガルがダイレクトで合わせたが、これもゴールマウスを捉えられず。その後も一方的に主導権を握り、ほぼ敵陣アタッキングサードで試合を進めるも、神戸がDFダンクレーとフェルマーレンの奮闘で耐え抜き、そのまま前半終了を迎えた。

 神戸はハーフタイム明け、MFセルジ・サンペールに代わってMF安井拓也を投入。山口とのダブルボランチとしたことで、中盤でボールを握るシーンが増えた。すると後半11分、神戸はイニエスタが和田からボールを奪い、ドウグラスにつないでカウンターを開始。ボールは左サイドの古橋に渡ると、カットインから鋭く右足を振り抜き、ファーポスト脇に強烈なシュートを突き刺した。

 2点ビハインドとなった横浜FMは後半18分、マルコス、エリキ、エジガルの3トップを下げ、FWジュニオール・サントス、FWオナイウ阿道、FW前田大然を投入。その後も神戸にまったくシュートを打たせず、一方的に敵陣で試合を運んだ。

 すると後半アディショナルタイム、横浜FMはゴール前で次々にシュートを放つ波状攻撃を展開。前川の立て続けのビッグセーブに阻まれたかと思われたが、最後は小池が強烈なシュートを叩き込んだ。しかし、反撃はここで終わってタイムアップ。シュート3本で3ゴールを奪った神戸に屈した横浜FMは20本以上のシュートを放ちながらも6試合ぶりの黒星となった。

 横浜FMは7日にルヴァン杯準決勝の柏戦を控えており、今月28日まで22連戦が続いていくのに対し、神戸はルヴァン杯で敗退したため次節は今月10日の柏戦。15連戦の終盤を4連勝で締め、1か月半ぶりに1週間の準備期間を得られる形となった。

(取材・文 竹内達也)
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