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上向きを強調する浦和DF槙野「俺たちは死んでいない」

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浦和レッズDF槙野智章

[10.4 J1リーグ第20節 浦和 0-1 名古屋 埼玉]

 9月20日の川崎F戦から続くホームでの無得点連敗が4と延びてしまった浦和レッズ。前半10分にMFマルティノスのクロスからFW興梠慎三が打ったシュートを名古屋GKランゲラックに好セーブされるなど、決定機を阻まれたのが痛かった。

 紙一重とも言える攻防ではあったが、これでリーグ戦3連敗。しかし、試合後のDF槙野智章の声には張りがあった。「連敗の中でも非常に飢えているという印象と、しっかりとボールを動かすこと、ボールを保持するところ、ゴールに向かうところのアイデアは、非常に上向いているという印象を選手は持っている」。上昇の手ごたえを感じていることを強調し、槙野はこう続けた。

「まだまだ死んでいないというところを見せないといけない」

 槙野が言うように、相手の守備ブロックの外郭をなぞるだけのボール回しから一歩踏み込んで、中央へ鋭い縦パスが入るシーンが増えている。

 ただ、“ホーム無得点4連敗”でのシュート数は「川崎F戦7本→横浜FC戦9本→F東京戦11本→名古屋戦5本」と、今節は減少。攻撃の形の確立を求めるがあまり、意表を突くプレーが生まれにくくなっているのかもしれない。閉塞した状況を打破するために何が必要か。ヒントは槙野のコメントにある。

「守備の選手も守りだけが仕事ではないのが現代のフットボール。僕たちのチームの中では『発射台』という表現で言っていますけど、自分たちDF陣がパスのアイデアマンとして前の選手たちを動かす、前の選手たちを助けるという攻撃のところを担う仕事をするのも1つのテーマです」

 今季は7月4日のリーグ再開時からノンストップで試合が続いてきたが、今後はやや緩やかになる。浦和の次の試合は10月9日の鳥栖戦。久々に約1週間空くこの期間に攻撃を改善し、「死んでいない」ことを証明したい。

(取材・文 矢内由美子)
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