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[プリンスリーグ関東]山梨学院は10番FW野田武瑠が左足CKと右足CKで2アシスト

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山梨学院高は10番FW野田武瑠は2アシストで勝利に貢献

[10.3 プリンスリーグ関東第5節 帝京高 1-2 山梨学院高 帝京北千住G]

 山梨学院高は10番FW野田武瑠(3年)がレベルアップさせてきたキック精度で2得点を演出した。前半4分、この日2本目の右CK。1本目を右足で蹴っていた野田はボールをセットした後、助走位置を変えて左足でのキックを選択する。

「『右足よりも左足の方が可能性がある』と(長谷川)監督に言われたのを思い出して、左足で蹴ってみようと思って、練習でも上手く行っていたので左足で蹴ったら上手く行ったので良かったです」。ボールは中央のCB一瀬大寿(3年)の頭にピタリと合い、先制点となった。

 さらに10分、今度は左サイドからのCKを野田は右足で蹴り込む。ファーサイドでフリーとなった一瀬が「ボールも良かった」と頭で2点目のゴールを叩き出した。一瀬の高さに加え、「相手の状況を見て蹴り分けています」という野田の状況判断の良さとキック精度の高さがもたらした2点。エースは2アシストで勝利に貢献した。

 この日は「武器になりかけている」というキック精度で2得点を演出し、前線でのボールキープ、スペースを鋭く突くドリブルも見せていたが、本人にとっては不満の内容。「自分の良さはキックというよりもドリブルという部分があるんですけれども、今日はキック以外の部分で良さを出せなかった」と首を振る。

 後半立ち上がりにターンから巧みに左足シュートへ持ち込むシーンなどがあったが、「最近シュート数が少ない。自分が点を決めるというのが少なくて、シュートに行っても結構決めきれなかったりしている。そこをしっかりと練習して次に向かっていきたいです」と改善することを誓っていた。

 長谷川大監督が「(ここへ来て)一伸びしてきている」と成長を認めるエースは、関東大学リーグ1部の強豪大学へ進学予定。大学で活躍するために、残りの高校生活で足りないところをレベルアップさせていく考えだ。プレースタイルが似ている鹿島MF土居聖真のような選手になることが目標。プリンスリーグ関東や選手権で勝ちながら成長し、目標とする姿に近づく。

(取材・文 吉田太郎)
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