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「エジルがアーセナルを愚かに見せた」OBがマスコット解雇問題に激怒

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OBがマスコット解雇問題に激怒

 アーセナルOBポール・マーソン氏が、現経営陣を痛烈に批判している。

 今夏の移籍市場最終日に、契約解除金4500万ポンド(約62億円)を支払いアトレティコ・マドリーからMFトーマス・パーティーを引き抜いたアーセナル。選手本人とは週給15万ポンド(約2100万円)の4年契約を結び、ミケル・アルテタ監督の望む中盤の補強を成功させた。

 しかし同日、アーセナルは長年クラブのマスコットである「ガナザウルス」を演じていたジェリー・クイ氏を、コロナ禍における財政整理のために解雇したことが発覚。ファンから人気もあったマスコットを解雇するという決断は、様々な批判を浴びている。その後、メスト・エジルが「ガナザウルス」の給与を全額負担するとSNSで宣言したことも大きな話題となった。

 そんな古巣の状況に、マーソン氏が『デイリー・スター』で言及。「エジルは、ガナザウルスの給与を負担すると提案することで、アーセナルが非常に愚かに見えるようにした」とし、マスコットの解雇について怒りを綴った。

「だがマスコットを解雇するということは、最近の運営陣がどれだけ自分勝手でファンに無関心であるかを示している。私は信じられないほど怒っている。最高レベルでショックを受けているんだ」

「アーセナルには“格”が溢れていた。だが、今のオーナーはその言葉が何を意味するのかさえ知らないと思う。マスコットを解雇する決断をした人間は今でも、自分自身を見つめなおす必要がある」

「クイはあの仕事が大好きだった。私がプレーしていた時(1985年~1997年)からそこにいる。名物だった。私の子供も彼と一緒に育ったし、選手と同様にガナザウルスに興味を持っていた。その顔は輝いていたよ」

「金のために彼を解雇したことは、本当に残念だ。お金に困っている下位リーグの他のクラブが同じことをしているか? たとえファンが戻って来た時に彼を連れ戻したとしても、それは不名誉だ」

 そして「パーティーに週給15万ポンドを支払うのであれば、14万9000ポンドにして残りをガナザウルスに回すことはできなかったのか?」と続け、「クラブはファンよりも金を優先している」とし、「重要なことよりもお金を優先している。正直に言えば、息が詰まるほどだ。経営陣は本当にクラブを理解しているとは思えない」とクラブ体制を批判している。

「アーセナルのピッチ内での進歩は大好きだ。アルテタは良くやっているし、パーティの契約も素晴らしい。だが、ピッチ外で起きていることは全く気に入らない。私が覚えているクラブではない」

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