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[MOM3287]高川学園FW西澤和哉(2年)_劇的決勝ゴールの直前に思い浮かべた“監督の言葉”

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劇的な決勝ゴールを挙げたFW西澤和哉(2年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.8 選手権山口県予選決勝 高川学園高 1-0 西京高 維新みらいふスタジアム]

 0-0で迎えた後半アディショナルタイム1分、DF千々松蓮(3年)の右からのセンタリングが目の前に。次の瞬間、FW西澤和哉(2年)が思い浮かべたのは、いつも江本孝監督から言われていることだった。

「江本監督に普段から『ファーストシュートは必ず枠に入れろ』と言われています。枠に入れればゴールキーパーがはじく可能性もありますが、枠外なら可能性がゼロになる。とにかく枠に入れることを意識して、蹴り込みました」

 ふかさないように、しっかり抑えたシュートはニアサイドを破り、劇的な決勝ゴールに。大きくジャンプして会心の一撃を喜ぶ西澤の下にチームメイトが駆け寄り、祝福の輪が広がった。

 後半13分から交代出場し、「シンプルにプレーしろ、と言われていて、サイドからクロスを早く上げることを意識していた」と語るが、「あまりクロスを上げられず、監督の指示通りにできなかった」と苦笑い。それでもゴールという結果でチームに貢献し、「チームの勝利が一番大事ですが、自分がゴールを決めることができれば、と思っていました。チャンスの一つを決めることができてよかった」と相好を崩した。

 江本監督が「一定の技術がある選手。こういう舞台で出してくれてよかった」と評価する一撃で、チームを冬の大舞台に導いた。昨年度はメンバー外だった西澤は「全国大会になれば、今日よりも厳しい試合になると思うので、このままだったら早い段階で敗退してしまう。自分たちは、もっと上を目指しているので、もっと練習して、全国でも良い結果を残したい」と力強く語った。

(取材・文 石倉利英)
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