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日本vsメキシコ 試合前日の森保一監督会見要旨

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日本代表の森保一監督

 オーストリア・グラーツでメキシコ代表との対戦を控える日本代表森保一監督が16日、オンラインで前日記者会見を行った。

以下、試合前日の森保一監督会見要旨

●森保一監督
「W杯常連国で常にグループリーグを突破する世界の強豪メキシコと試合ができることを楽しみにている。われわれの現在の力、立ち位置を知るために最高の相手だと思っている。練習試合でただ自分たちの力を試すというだけでなく、勝つために準備して、勝利してわれわれを応援してくださっている方々に喜んでいただけるように戦いたい」

—システムを変えたり、選手を入れ替えたりと、ベースを固める作業を続けている。その中で迎えるメキシコ戦はベストメンバーを並べるか。
「選手たちの状態を見てチーム編成をしたい。招集に制限がある中で戦っているので、ベストメンバーという言葉が当てはまるかは分からないが、メキシコ戦に向けて勝つためのメンバーで臨みたい。スタメンだけでなく、パナマ戦と同様にサブの選手も含め、チームで戦って勝利を収めたい。その中でわれわれの成果と課題を次に生かしていければ」

—メキシコの印象は。
「スキのない、穴のない印象で、高いレベルの選手も揃っている。守備でも激しく厳しくプレッシャーをかけてくるし、そこをわれわれがかいくぐっていけるかが大切になる。彼らの攻撃は速攻もあり、遅攻もあり、選手たちが流動的に攻撃しかけてくる部分でしっかり対応しないといけない。まずは激しく厳しくという部分で個人が上回っていけるように、そしてチームとして上回っていけるように選手たちに求めたい」

—就任からW杯の期間を考えると任期の折り返しとなった。現状の成果をどう捉えているか。
「私の全体の成果としては協会の関係者の方々や、お話しさせていただいているメディアの方々に評価していただければと思っているが、常に与えられた環境の中でその時にベストを尽くして準備をする、戦いに臨むということで活動させてもらってきた中で、確実に積み上げの部分は攻撃も守備もできてきているかなと思っている。また選手たちが個のレベルを上げ、組織力に生かすというところをチャレンジしていることがチーム力を高めてくれている。システムに関しては選手たちにとって難しい課題を出していると思うが、選手たちはトライしてくれている。コロナ禍で活動ができなかった中、不可能を可能にしていただいていま活動をさせてもらっていることを今後に有効につなげていきたいと考えている。10月以前は活動さえできなかったが、間が空いた中でも個々のコミュニケーションを取ったり、選手が常に代表のことを考えてくれていた。間が空いた中でも積み上げができている」

—オーストリアはロックダウンに入ったと聞いているが、試合はできるのか。
「われわれも把握している。ただもともと活動ができるかなと思っていたし、第1戦もどうなるかということで試合をさせていただいて、ロックダウンで規制がより厳しくなるということも関係者から聞いているが、試合をさせてもらえるということで準備をしている。現場は関係各所と直接的に情報交換をするわけではないので、まずは試合に向けて最善の準備をして、関係者にどういう行動を取ったらいいかという形でやっていければ。まずは試合をさせていただけるということで準備をしている」

—以前の日本はメキシコをモデルケースにしていた部分もあると思うが、現状のチームだけに限らずメキシコ代表の印象は。
「体格や身体能力の面でわれわれのモデルケースとして、目標に置いて学べるチームだと考えている。いまも常にW杯に出場し、グループリーグを突破し、ベスト8にも進んでいる。そうしたところをリスペクトし、われわれも同じように結果が出せるようにしたい。また個の技術の高さを持っているし、戦術理解度も高く、流れを読む力というクレバーな部分を持っている賢く戦えるチームだと思っている。先日の韓国戦でも0-1でリードされていた中、1点を取った後に韓国が少し動揺を見せると、そこを突いて3点連続で取っていた。公式記録では4分のうちに3点取っていたが、そういった勝負強さと賢さを持っている。また今回われわれは日本代表として、日本国内でなくヨーロッパで活動しているが、メキシコはユース年代からいろんなところに国際トーナメントに参加しているなと感じている。国内での育成もプロリーグにアンダー世代の選手を使わなければならないという強化もしているし、ユース年代から常に国外に出て、厳しい環境の中、強い相手と試合をしてレベルアップをしている印象を持っている」

—練習をなかなか見られないが、どういったトレーニングをしているか。
「そのほうが説明しやすいので、メニューを見ていただいてもいいんですが……(笑)。全体的には1試合目から2試合目に向かっていく中、狭いスペースの中でポゼッションをするトレーニングを行って、そこで時間とスペースがない中で自分たちがボールを保持する、攻撃するという部分、そして守備の部分では攻から守に切り替わった瞬間に素早く守備をすること、激しく厳しくという部分が出るようにとトレーニングしている。また守から攻に変わった時にプレッシャーが激しく来るので、狭いエリアでボールを奪った瞬間に素早くマイボールにできるように、ポゼッションのトレーニングは常に入れている。試合前には相手のことを想定しながら、守備の対応であったり、攻撃の場面では少しスペースを広げたピッチで準備をしている。選手にとってはいつも変わらないポゼッションのトレーニングかもしれないが、同じようなことをしていても働きかける課題や、サイドに逃さないといけないところなどのポイントを変えながら、時間とスペースがない中でプレーできるように、より個人の厳しさと激しさが出るようにトレーニングにしている。ミニゲームもスモールサイズのピッチから始めて、連係連動を高めるために条件をキツくして、個で突破する部分とコンビネーションで連係連動して突破する部分のトレーニングをしている。そしてポゼッションでも常にGKはそこに入れている。フィールドプレーヤーだけでなくGKも攻撃の第一歩として、マイボールを大切にするところをレベルアップするために常にGKも入れてやっている。そこもわれわれのトレーニングの特徴だと思う」

—この後も同じようにトレーニングするのか。
「パナマ戦に出た選手の半分は昨日も練習していたが、その他の選手はリカバリーにあてたので練習していなかった。これまでパナマ戦のサブ組は少人数で練習をしていた。ただ今日はそんなにたくさん練習できないので、メキシコの形をピッチ上で確認しながら、どうボールを動かすかなどを共有したい。それとセットプレーを練習できれば」

—パナマ戦で3バックを採用した理由は。
「2つ大きな理由があるとして、一つは10月からの活動の中では4バックをベースにやってきて、3バックでのプレーの機会を持ってもらって戦術理解度を高めたいということ。もう一つはより多くの選手に出場機会を得てもらいながらシステムのところでも戦術理解度を上げて、お互いが感覚を共有できるようにということ。カメルーン戦の後半を3バックで戦って、パナマ戦でも3バックで戦った中、これでGKの川島とシュミット、鈴木武蔵以外は3バックでやれたと思っている」

—メンバーやシステムを入れ替えながら戦うことで、選手たちの成長をどう感じているか。
「みんなたくましく、対応力という部分でも積極的にトライしてくれて、積み上げていっていると感じている。すごく嬉しい。活動を続けていく中でコアなチームづくりをして、少しのメンバー変更だけで戦うというのも一つのチームづくりの手法だと思うし、活動を続けていく中で選手の入れ替えをしないといけないかことも出てくるし、怪我や出場停止もあると思う。いろんなアクシデントで入れ替える中、誰としか組めないということで戦いができなくなったり、アクシデントに対応できなくなったりするのではなく、理想は誰とでも連係連動して、チーム力を発揮できる、個の力を発揮できること。そこを考えながらトライしてほしい。パナマ戦では、もっと追加点を奪って勝てれば、もっと美しい勝ち方ができればという部分は、レベルアップするために要求したいが、スタートから選手が入れ替わったり、あまり練習していないなか3バックで試合をやってもらった中、うまくいかない中でもなんとかミスをしてもプレーし続けて、少しずつ流れを良くしたり、お互いの共通意識を高めながら内容を良くしていって、勝利を掴み取れたことは内容のあることだと思っている。これからわれわれが勝っていくために必要なことを選手たちが表現してくれていた。また勝てるチームは理想としている形で勝っていくだけでなく、どういった形でも勝っていけると思う。選手たちはそういう意識を持って戦っている。パナマ戦も前半うまくいかない時間にだいぶボールロストしたが、あそこで失点していたら勝つのは難しかったと思う。できない中でも継続力を持って戦って、忍耐力を持って戦うことを表現してくれたことがこれからの戦いの中でも生きてくると思っている」

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