beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

こだわり抜いて日本一4回…「24時間365日を優勝のためにコントロールする」青森山田の“秘密兵器“に迫る

このエントリーをはてなブックマークに追加

 コロナ禍で迎える全国高校選手権大会に向け、24年連続での出場を決めた青森山田高の黒田剛監督は次のように自信を語る。「私生活を含めた24時間365日を優勝のためにコントロールし、強化してきているということにゆるぎない自負がある」。日々のトレーニングに全力を注ぐことはもちろん、試合で万全のパフォーマンスを発揮するための準備にも抜かりはない。

 ゲキサカでは今回、青森山田の「コンディション調整」にフォーカスし、インタビュー取材を実施。直近5年間で全国高校選手権と高円宮杯プレミアリーグを2度ずつ制した、揺るぎない強さの秘訣に迫った。安定的なパフォーマンスの陰には、長年にわたって取り組んできた試行錯誤に加えて、昨年から新たに導入した秘密兵器の存在も一役買っていたという。

黒田剛監督


—コロナ禍で異例のシーズンとなりましたが、現状の手応えはいかがでしょうか。
「長期にわたってリーグ戦をやっていなかったことと、今年は暑い時期に試合がなかったので、なかなか自分たちの力を測るところがありませんでした。ただその分、自分のウィークポイントとしっかりと向き合う期間を設けられました。これまでないがしろにされてきたウィークポイントを改善できたかどうか、克服できたかどうかに着目すると、その成果がこれから選手権に向けて活かされるんじゃないかと大いに期待しています」

—チームの充実度はいかがですか。
「例年であれば試合をやって負けたとか勝ったとか、最後に体力が切れて失点したとか、自分たちの反省点を改善しながらステップアップしていきます。ただ、今年はなかなかそういった機会がなかったので、今の自分の立ち位置や、全国の中でどれくらいの位置にあるのか計りにくいというのが現実です。しかし、やってきた取り組みはこの5年間、タイトルを取ってきたことと遜色ない取り組みをしてきたつもりなので、それが結果として出てくれることを願うだけです」

—これから青森県予選が始まりますが、負けられないプレッシャーもあると思います。(※取材は予選開幕前に実施)
「何年やっても県大会のプレッシャーやストレスは消えることはありませんが、県大会だからこそ石橋を叩いて渡るスタイルは貫き通したいですし、ハプニングが起こらないような試合運びを、あらゆる保険をかけながら何が起こっても対応できるようしっかり地に足をつけてやりたいと思っています。一戦必勝で頑張ります」

—全国大会に向けてはどのようなイメージを持っていますか。
「全国の戦い方に関しては全国のどのチームよりも多くの経験をしています。昨年のプレミアを獲ったメンバーの3〜4人はレギュラーに残っていて、すごく明るい材料もあるので、彼らがピッチ上で得た経験等も含め、選手全体・チーム全体にうまく浸透させながら、まずはどんな相手でも一戦必勝で青森山田のサッカーを志向できるように、コンディションも含めて持っていければと思います」

—全国での目標はいかがですか。
「もちろん全国優勝は毎年の目標でもありますし、そのために何をするかということで1年間取り組んできています。私生活を含めた24時間365日を優勝のためにコントロールして、強化してきたということにはゆるぎない自負があるので、全面的に発揮できるようにしっかりサポートしていきたいです」


—私生活を含めたコントロールという意味では、コンディション調整も非常に重要だと思います。たとえば例年のプレミアリーグでは毎週のように関東や東海への移動があります。移動の負担をどのように捉えていますか。
「基本的に青森からのバス移動なので、かなりの時間を要するという負担はありますが、前日移動はバスでゆっくり休みながら行きますし、ホテルに入れば翌日もバスで移動できます。飛行機や新幹線で駅や空港からバッグを持って移動するということは避けるようにしているので、コンディション的にはそう悪くない状態で試合に入れるよう準備しています」

—チームづくりにあたって、コンディション調整はどれくらい重要なものだと考えていますか。
「プレミアリーグを通じて言えば、Jユースと長年対戦してきた中で、間違いなく選手層ではJユースに勝てません。質も量もJユースのほうが優っています。その中で、特にスタメンで出ている11人とベンチの3〜4人にコンディションを落とされると、試合に相当な支障が出てきます。なので、こうしたメンバーに関してはコンディションにかなり気を使ってやってきたという自負があります。ただそれでも7月、8月のリーグ戦になってくると、90分の中でジャンプ系統の多いFWとかCBの選手が足をつるという現象がどうしてもたくさん出てきていました。プロテインやミネラルを多く含んだサプリメントの摂取で改善を図ってはいたんですが、疲労も溜まってくると、一回つったものをゲーム中に回復させるのはなかなか難しいです。そこに頭を悩ませていた時期が長年ありました」

—試合中のパフォーマンスとコンディション調整を両立させることの難しさもあると思います。
「私は26年やっていますが、試合前にはもちろんいろんな不安もあります。トレーニングでやったことが実際のゲームで発揮できるのかと、セットプレーなどサッカーに起こりうるシチュエーションの確認を大会前にたくさん行うことで、体力的に消耗した状態、疲労した状態でゲームに入ることもよくありました。ただ、先輩指導者たちから『もう大会前はジタバタするな』『コンディションだけだ』と言われ、勉強させていただきながらやってきました。10年前くらいには大先輩から『それまでにやることをやっておけば、大会前にはもう本当に何もやらなくてもいい。コンディション調整だけを怠らないようにやればいい』というアドバイスもいただいて、少しずつ私自身もそういった趣向に変わっていきました。生徒の食事や疲労、ゲームが始まってからのスタミナの回復、そして疲労で足をつらないことなど、そういったことをうまくコントロールする形で大会を終えようという気持ちに切り替えてきてからは、パフォーマンスも結果も良くなってきたのかなと思います」

—具体的にはどういった取り組みが効果的でしたか。
「何が正解かは、最初はなかなかわかりませんでした。食事でワカメとか昆布、ひじきなどの系統を摂取させながらやっていた時期もありますし、サプリメント等でサンゴなどの粉末が含まれているものも試しました。また食事とトレーニングだけでなく、夏場はアイシングも含めて、どうやったら足がつる現象を抑えられるか、後半のパフォーマンスが落ちずにいけるかをかなり試行錯誤してきました。そうした中で、昨年からコンプレフロスを使うようになりました。足がつったり、疲労回復しないという悩みは長年、自分の中で消化されない部分があったのですが、半信半疑でこれを使ってみると、思いのほか足をつる選手がいなくなり、最後の最後まで体力が落ちず、軽快な走りの中でパフォーマンスが発揮できるようになりました。これは紛れもなく成果だと思います」


—栄養面の対策や移動面の取り組みに加えて、コンプレフロスを使うことでどのようなメリットがありましたか。
「選手たちが使ってみた印象や感想が全てになってくるので、医学的にどうだという根拠はわかりにくい部分もあります。ただ、かつてはアイシングで足を冷やしていたんですが、急激に体温が上昇した状態から冷やせば冷やすほど筋肉も硬くなってしまい、逆につりやすくなるという状況がかなり続いていました。これは本当になす術がないな、もうトレーニングや食事で地道に改善しないといけないのか、と考えていました。しかし、最初は騙されていたつもりでバンドを使ってみると、選手たちから『すごくいい』という反応がありました。ハーフタイムの10分間でこのバンドを巻いていますが、ミーティングも並行してできるというメリットがあるので、10〜15分のなかで成果を出しやすい製品だと思います。その結果、足がつるという部分での試合中の不安はだいぶなくなったのかなと。何より選手たちから口々に前向きな反応が出てくることがわれわれとしてはすごくうれしいので、そうしたメッセージを生かしながら、バンドを巻くタイミングや強度、巻き方を研究して、より良いパフォーマンスにつながるように努力するようになっています」

—近年、安定した結果が出せているのはそうした積み上げがあったのですね。
「おそらくどこのチームもそうだと思いますが、何が一番良いコンディションづくりなのかは試行錯誤しているチームが多いと思います。試合が終わってから『もっとこうすれば良かった』『ちょっとやりすぎたかな』と頭を悩ませることもありました。これも10年、20年とやっていく中で、少しずつ指導者のさじ加減が確立されてくる部分もあると思います。以前は後悔するコンディションづくりもありましたし、それこそ水分補給のこともいろいろ悩みました。それがここ5年くらいの中で、次第に『これが一番いい』というのが確立されてきましたし、また我々がいちいち指示を出さなくても生徒たちが自分自身で勝手にやるということも出てきました。そういったことを習慣としてチームに落とし込んでいけたことがすごく大きいと思います」

 青森山田では昨年の高円宮杯プレミアリーグEAST開幕時から『コンプレフロス』を使用し、選手たちからも前向きな反響を呼んでいる。今回は昨季から主力を担ってきた2選手にも話を聞いた。

FW安斎颯馬(3年)


—コンプレフロスを巻くことでどのような変化がありましたか。
「自分はもともとつりやすい体質で、試合中に70分でつってしまうこともありました。巻く前は何の効果があるのかな?と疑問に思っていたんですが、これを巻くようになってからつる時間が少なくなりましたし、90分通してプレーできるようになりました」

—つらなくなったというのはどういう感覚でしょうか。
「後半の苦しい時間帯になってくると一つのジャンプやキックでピキっていってしまっていたんですが、単純にピキっていくような感覚がなくなりました。驚きました」

—以前はどのような対策をしていましたか。
「特にハーフタイムは何もすることなく、身体を休めて後半に挑むだけでした」

—選手権などの連戦になると、安心してプレーできるのはありがたいですね。
「つってしまうだけで次の日にも違和感が残ってしまうので、つらないことによってより良いコンディションで試合に臨めるようになりました」


—今シーズンはどのような思いで試合をしていましたか。安斎選手はFC東京の育成組織出身なので、中止となった高円宮杯プレミアリーグEASTでFC東京U-18と対戦したかった思いもあると思います。
「本当は自分自身もプレミアリーグでF東とやって絶対に勝ちたいという思いもありましたが、こういう状況でしょうがないという思いもあります。幸いにも一つ大会が開催されるので、選手権では王座奪還という形で絶対に優勝したいと思います」

—今季限りで開催されたスーパープリンスリーグ東北の経験はどうでしたか。
「ただ勝てばいいというだけでなく、全国で通用するレベルでプレーするという共通理解でやってきたので、点差が開いても緩むことなく、全国で勝てるようにというサッカーをみんなで心掛けてやりました」

—選手権に向けての意気込みをお願いします。
「まずこれから青森県大会があるので、圧倒的な差を見せつけて、青森県は青森山田しかないというのを全国に知らせたいです。そして全国でも『やっぱ今年も青森山田は強かった』と全員から思われるように圧倒的な力を見せて優勝したいと思います」

—個人ではどのような活躍がしたいですか。
「自分自身、去年は怪我で苦しい時間も長くありました。ただ今年はプリンスリーグで得点王になることができたので、選手権でも得点王を目指してやっていきたいです」

—プレミアリーグや総体が中止になったことで、選手権は今年にかける想いを一気に見せる大会になりますね。
「去年は自分自身チームが勝てていない時に怪我で離脱してしまって、1年間通して思うようにプレーできない年でした。今季もコロナの影響で不完全燃焼というか、思い切って試合に全力で臨む気持ちをつくるのが難しい状況でしたが、3年間の思いをこれから始まる選手権にぶつけたいです。チームとしても個人としても高校サッカーが楽しかったと思えるように終わりたいです」

MF松木玖生(2年)


—コンプレフロスを巻くことでどのような変化がありましたか。
「最初はちょっと悪く言えばあまり信用していなかったんですが、いざこうやって巻いてみるとすごくつりにくくなりますし、後半も持久力を持って走れるという意味で、初めて着けた時より信用して使わせてもらっています」

—プレースタイル的にも効果がありそうですね。
「青森山田はもちろん前半も強度を持ってやるんですけど、とくに後半に体力が落ちないようにサンクトバンドを巻いて継続するということを日常的にやっています」

—どのような感覚がありますか。
「身体の軽みが出てくるというところはすごくあります」


—今年の大会にかける思いを教えてください。
「コロナの影響で難しい年にはなりましたが、県大会も控えていますし、自分たちがいかに自分たちらしいサッカーをするかによって全国大会への切符が取れると思います。そして全国大会に出たら見てくれる子どもたちや、自分の家族、コロナの状況でも応援してくれた方々に喜びを与えられるような青森山田を見せていけたらと思っています」

—昨年度の大活躍を経て、ファンは松木選手がパワーアップした姿を楽しみにしていると思います。どういったプレーを見せたいですか。
「去年は3年生に頼ってばかりだったので、今年は自分が出ていくという気持ちを込めて、チームをより一層引っ張っていきたいですし、得点の部分でも去年(4ゴール)を上回ればと思っています」

—準優勝に終わった決勝戦は悔しい思い出だと思いますが、あの場所への思いはどうですか。
「静学戦で自分がマークを外してしまって負けたというところは、いまでもすごく悔いとして残っています。そういった面では誰にも負けないくらい選手権で勝ちたい気持ちがあります」

—チームとしての目標を教えてください。
「もちろん全国優勝です」


▶青森山田サッカー部も使用するコンプレフロスの詳細はこちら


▶サンクト・バンド公式HPはこちら
https://www.sanct-japan.co.jp/


sponsored by サンクト・バンド

TOP