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VARに振り回された神戸、蔚山現代に延長で逆転許して決勝進出逃す

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[12.13 ACL準決勝 神戸1-2(延長)蔚山現代]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝が13日に行われ、ヴィッセル神戸蔚山現代(韓国)に延長戦の末に1-2で敗れた。決勝は19日、東地区を勝ち上がったペルセポリス(イラン)と蔚山が激突する。

 初出場、神戸の快進撃が止まった。日本勢として4年連続となる決勝進出はならなかった。

 決勝トーナメント1回戦で大黒柱のMFアンドレス・イニエスタが右足を負傷。PK戦までを戦った準々決勝では途中出場させていたが、この日はついにベンチ外。ただ前日会見で三浦淳寛監督は「ここからは総力戦」と話したように、チーム全体でカバーする力が求められてくる。

 そんな神戸イレブンは、前半から蔚山とがっぷり四つの展開に持ち込む。互いにチャンスを作り続けるも、集中した守備でゴールを割らせない。神戸は前半14分、FWドウグラスが高い位置でボールをカットしてゴール前に持ち込むが、シュートはMFユン・ビッガラムにブロックされ、好機を逸してしまう。

 しかしスコアレスで折り返した後半7分、ついに神戸がスコアを動かすことになる。右サイドでCKを獲得した神戸は、MF安井拓也がグラウンダーのクロスを入れる。これに走り込んだMF山口蛍がダイレクトで流し込むと、DFの間を抜けたシュートがゴールネットに突き刺さった。

 さらに神戸は相手の反撃をしのぐと、後半30分、高い位置でのカットからカウンターに持ち込むと、エリア内に入った安井が右足がシュート。GKが弾いたボールをFW佐々木大樹が押し込んで、リードが2点に広がった。…かと思われたが、VARに判断を求めてバーレーンのナワフ・シュクララ主審はモニターチェック。流れの中で安井にファウルがあったとして、ゴールを取り消した。

 後半36分にはユン・ビッガラムにミドル、コースが変わったシュートでゴールネットを揺らされたが、副審はオフサイドと判定。しかし今度はVARがオフサイドはなかったとして、ゴールを認め、蔚山の同点弾になった。

 試合は神戸にとっては2試合連続となる延長戦に突入。神戸は延長前半14分に左クロスからFWビヨルン・ヨハンセンに決定的なヘディングシュートを許したが、GK前川黛也がビッグセーブをみせて失点を防ぐ。延長後半1分にはドウグラスが完全に抜け出してGKと1対1に。しかしパスを選択すると、FW古橋亨梧のリターンに飛び込むが、わずかに届かなかった。

 すると延長後半13分、前に出てボールを処理に行った前川がファンブル。ジュニオール・ネグランに寄せられると、交錯してファウル。蔚山にPKが与えられる。これをネグランに決められて、逆転を許してしまう。神戸は痛恨の逆転負けで敗退が決まってしまった。

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