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マラドーナの元同僚ボルペチーナ氏が語る「現在のセリエAにフオリクラッセは…」

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マラドーナの元同僚ボルペチーナ氏が語る

 現役時代にナポリフィオレンティーナなどで活躍したジュゼッペ・ボルペチーナ氏が、『Goal』のインタビューに応じて語ってくれた。

 1986-87シーズンにマラドーナ氏らとともにナポリでプレーし、クラブ史上初となるスクデットを獲得したボルペチーナ氏。当時のセリエAを現在と比較し、より偉大な才能を持つ選手で溢れていたと振り返る。

「より多才な選手たちがいて、素晴らしいプレーをいとも簡単に繰り出していた。我々のチームにはディエゴ、ミランには(マルコ)ファン・バステン、ウディネーゼにはジーコ。そしてインテルには(ローター)マテウス、ユベントスには(ミシェル)プラティニがいた。ナポリには他にも、(サルボトーレ)バーニや(ブルーノ)ジョルダーノのようにいつでも一撃を放てるような選手たちがいたが、現在は見当たらない」

「(ドリース)メルテンスは偉大な選手であり、ナポリの歴史を築いた。(ロレンツォ)インシーニェも卓越した技術を持った才能ある選手だと思う。しかし現在、クリスティアーノ・ロナウドや(ズラタン)イブラヒモビッチを除けば、過去に匹敵するようなフオリクラッセ(規格外の選手)は存在しない。イタリア代表には(ニコロ)バレッラや(ガエターノ)カストロビッリ、サッスオーロの逸材など若手が何人も出てきたが、(ロベルト)バッジョや(アレッサンドロ)デル・ピエロ、(フランチェスコ)トッティ級の選手はいない。またカルチョ自体が変化してより戦術的になったので、ファンタジーを見るのが難しくなった。クオリティを持つ選手には自由を与えてプレーを作り出せるようにすべきだ」

 最後にボルペチーナ氏は、モンツァ加入が決定した30歳のFWマリオ・バロテッリに言及。「少々熱くなりやすい性格だが、インテルのプリマベーラでの彼を見て、違いを生み出せる選手だと感じていた。右でも左でも打てて、フィジカルにも恵まれたマリオのようなイタリア人FWは現在、見かけない。実力の半分しか発揮していない」と惜しんだ。

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