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[ジャイキリETU特集号]価値のある敗戦、キャプテンマークは椿の左腕に!!

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川崎の八谷とETUの椿が激しくマッチアップ



週刊『モーニング』にて2007年から連載されている人気フットボールマンガ『GIANT KILLING(ジャイアントキリング)』。物語はリーグ最終盤に入り、達海猛率いるETUの初優勝なるか、手に汗握る展開が続いている。ジャイキリの魅力のひとつであるリアルな世界観をそのままにサッカー専門誌として再現した、『フットボールダイジェスト ETU特集号』が12月23日に発売。刊行記念して、ゲキサカではリーグ戦のマッチレポを特別にお届けしていく。

[リーグジャパンD1第13節 川崎2-1ETU]

 キャプテンの村越茂幸が出場停止で、司令塔のジーノが左足に張りを訴えて欠場ーー。

 そんなピンチに達海猛監督が送り出したのは、出場機会が少なかったベテランたちだった。前線には31歳の堺良則、左MFには31歳の丹波聡、ボランチには29歳の堀田健二、右サイドバックには30歳の石神達雄が起用された。

 だが、一番のサプライズはゲームキャプテンだった。雨中のアウェーゲームで選手入場の際、キャプテンマークを巻いて先頭に立っていたのは、20歳の椿大介だったのだ。

堺らベテラン選手が多く起用された


 椿は川崎フロンティアの攻守のキーマン・八谷渡から厳しいマークを受けるが、八谷を引き連れてサイドに流れ、チームの攻撃を活性化する。

 こうして中央から堀田、丹波が絡んでチャンスを作り、堺がシュートを放つが、日本代表GK星野克弘の好セーブに遭った。

 流れはETUに傾きつつあったが、スコアを動かしたのは川崎だった。前がかりになったETUの背後を突き、ETUの左サイドから攻める。最後は、韓国代表FWカン・チャンス(姜昌洙)の豪快なミドルシュートで川崎が先制点を手繰り寄せた。

カン・チャンスが迷わず一閃。スーパーゴールが生まれた


 後半、八谷を中心に川崎が怒濤の攻撃。

「椿が八谷を引きつけるって作戦だけどねたぶん……あっちの監督にバレてる」(達海監督)

 川崎のシュートミスに助けられていたETUだったが、劣勢の中で守備陣が果敢に最終ラインを押し上げて対抗すると、椿もようやく積極的にドリブルを仕掛けていく。

 流れを大きく引き寄せたのは、この日スタメンに抜擢されたベテランたちだ。

 村越に代わってボランチに入った堀田が悪質なピッチコンディションをものともせず正確なサイドチェンジを放つと、右サイドバックの定位置を石浜修に譲っていた石神が果敢なオーバーラップで攻撃に参加。そして最後はFWの堺がGK星野との駆け引きを制し、同点ゴールを流し込む。

 殊勲の堺に代えて夏木陽太郎を投入して逆転を狙ったETUだったが、終了間際にCKからレアンドロにゴールを許して痛恨の失点。1-2と敗れたが、「ベテランが活躍するのは、若手が伸びるのと同じくらいクラブにとっての希望なんだ」と達海監督。大きな収穫を得た敗戦だった。


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