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関東一エース笠井2戦連発起死回生同点弾も…PK戦7人目失敗で敗退「勝負強さやしたたかさが…」

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関東一高は2回戦敗退となった

[1.2 高校選手権2回戦 関東一1-1(PK6-7)神戸弘陵 オリプリ]

 初戦の山辺高(奈良)戦で今大会ハットトリック第1号となった関東一高(東京B)の主将FW笠井佳祐(3年)が、厳しいマークの中でこの日もゴールネットを揺らした。

 1点ビハインドの試合終了間際、後半40分、右サイドからDF弓氣田葵(3年)が蹴ったCKをニアに走り込んだ笠井が頭で合わせて、起死回生の同点弾を決めた。

 しかし全員が成功させて迎えた7人目のDF菅原涼太(3年)が枠上に大きく失敗。後攻で決められたところで、敗退が決定した。15年のインターハイで4強に進出している関東一だが、選手権は17年度の2回戦進出が最高。同校の歴史を塗り替えることは出来なかった。

 笠井は「最後に決められたけど、後半は何度か前を向く場面があった。そこで決めきれなかったのが敗因」と責任を背負いこむ。「大学に進学して、決定力に磨きをかけていきたい」。

 また小野貴裕監督は敗因について、左サイドで起点を作れなかったことを挙げる。左SB弓氣田葵(3年)とMF類家暁(3年)が攻めあがるスペースを消されていたためで、どうしても中央からの攻撃が多くなってしまった。

 さらにPK戦についても神戸弘陵に「したたかさ」があったと分析。「谷先生(谷純一監督)は毎日PKの練習をしていたとおっしゃっていたので、勝負強さやしたたかさは先生たちの方が重しだったかなと思います」と結果を受け止めていた。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2020

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