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8強入りにも笑顔なし、青森山田DF藤原優大「不本意」「こんなもんじゃない」

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2得点を決めた青森山田DF藤原優大だが本職の守備では不満も(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.3 選手権3回戦 帝京大可児高 2-4 青森山田高 駒沢]

 4ゴールを奪っての逆転勝利にも笑顔はなかった。青森山田高(青森)のDF藤原優大主将(3年、浦和内定)は苦しみながらの準々決勝進出に「チームとしてなかなかうまくいってないけど、こんなもんじゃないですし、1日休みがあるので、しっかりコンディションを整えて、(準々決勝で)今まで積み上げてきた青森山田のサッカーを体現したい」と厳しい表情で試合を振り返った。

 6バックの広島皆実を攻めあぐねた初戦に続き、この日は前半7分に先制を許す展開。「今まで先制されて、そこから追いかけるという試合があまりなくて、少しチームとして焦った部分があった」というが、前半13分にDF内田陽介(3年)のロングスローから藤原が同点ヘッドを決めて追いつくと、同39分には再び内田のロングスローから逆転に成功した。

 2-1の後半20分にみたびロングスローから追加点。ところが、その2分後に1点を返され、帝京大可児の反撃を受けた。「後半は守勢に回ってしまって、相手ペースで試合が進んでしまったのは不本意だし、青森山田が今までやってきたサッカーがなかなかできずに3回戦まで終わってしまった」。藤原が特に課題として捉えているのが「守備の強度」だ。

「日頃の練習から積み重ねてきた守備の強度が出せていない。入学してから3年間、山田のベースとしてハードワーク、球際、切り替えの部分は徹底してやってきた。この舞台でそれを出せないとなると、今まで何をしてきたんだということになる」

 そう危機感を強めるのは今年度、新型コロナウイルスの影響で夏のインターハイが中止となり、プレミアリーグEASTも関東圏のチームのみで構成されたためスーパープリンスリーグ東北に参戦せざるを得なかったことも影響している。

 藤原が「強豪と言われるようなチームとやっていないことも理由の一つだと思う。例年はプレミアリーグで守備に回る時間が多くて、そこで学んで、修正して成長できた」と認めれば、内田も「例年はプレミアリーグで相手にボールを持たれる時間があって、粘り強い守備を山田として学べるけど、今年はスーパープリンスで守備の時間帯が短い試合が多かった」と指摘する。

 しかし、だからこそ「こういう耐える試合を経験できたことは大きな収穫」(内田)というのも事実。黒田剛監督も「次の試合にしっかりつながる経験もできたので、ポジティブに捉えたい」と前向きに語り、藤原は「今までやってきたことの半分も出せていない。今までやってきたことをもう一度確認して、次の試合で発揮したい」と意気込んだ。

(取材・文 西山紘平)

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