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「クビは青天の霹靂ではない」トゥヘルのアシスタントがPSG解任劇を振り返る

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トーマス・トゥヘル前監督(写真右)

 パリSGから解任されたトーマス・トゥヘル前監督のアシスタントは、解任劇を振り返った。

 2018年夏の就任以降、リーグ・アン連覇など国内で多くのタイトルを勝ち取ったトゥヘル監督。さらに、昨シーズンのチャンピオンズリーグでは、クラブを史上初のファイナル進出に導き、悲願の欧州制覇まであと一歩のところに迫っていた。

 そして迎えた今シーズン、プレシーズンの短さからかリーグ・アンで独走できず、ここまで首位と勝ち点1差の3位に甘んじるものの、UEFAチャンピオンズリーグでは大混戦のグループステージを首位で通過する。しかし、12月23日の4-0で勝利したストラスブール戦の翌日、クラブが指揮官交代に踏み切ると広く報じられ、29日に正式に解任が発表された。そして年明けの2日、マウリシオ・ポチェッティーノ監督の就任が決まった。

 以前からスポーティングディレクターを務めるレオナルド氏との間に確執があったと考えられており、ナセル・アル・ケライフィ会長を含めた上層部の決断で今回の解任劇が起きたと推測される中、同指揮官のアシスタントを務めたジョルト・ロー氏は、母国ハンガリーの『Nemzeti Sport』でこの件について口を開いた。

「過去数カ月にわたり、ディレクターとヘッドコーチの間に緊張があったことをみんなが知っている。別の言い方をすれば、この決定は青天の霹靂ではなかった。正直言って、このような状況が長く続くはずがない。良い思い出とともに別れを言うことがベターだった」

 しかし、快勝したストラスブール戦後のクビ宣告については「レオナルドからの発表は衝撃的だった。とても難しい2020年を戦い抜かなければならなかった後だ。この決定は私たちにとって少し理解しがたい」とも明かした。

 さらに、新型コロナウイルスの影響やチアゴ・シウバ、エディンソン・カバーニといったベテラン勢を放出するも、適切な補強がなかったことへの不満をあらわにした同氏だが、選手たちとは良い関係性を築くことができたと振り返った。

「PSGで前例のない素晴らしいグループが出来上がった。キリアン・ムバッペからマルコ・ヴェッラッティ、プレスネル・キンペンベからアブドゥ・ディアロ、ほぼ全員が私に感謝のメッセージをくれた。このメッセージをすべて読ませてもらった。そして、この2年半が感傷的なものになったと実感した。私たちは選手たちからのリスペクトを勝ち取ったんだ」

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