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矢板中央が2年連続4度目のベスト4進出!! 2発&完封で富山一を打ち破る

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矢板中央が準決勝進出(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.5 高校選手権準々決勝 矢板中央2-0富山一 駒沢]

 第99回全国高校サッカー選手権は5日、準々決勝を行い、駒沢陸上競技場の第1試合は矢板中央高(栃木)と富山一高(富山)が対戦した。矢板中央が2-0の完封勝利をおさめ、準決勝に進出。9日は青森山田高(青森)と対戦する。

矢板中央は4-4-2の布陣でGKは藤井陽登(2年)、4バックは右からDF坂本龍汰(3年)、DF島崎勝也(2年)、DF新倉礼偉(3年)、DF小出勇翔(2年)。ボランチはMF大畑凜生(2年)とMF升田大誠(3年)、右サイドハーフにMF黒澤光成(2年)、左にMF唐橋玖生(2年)。FW多田圭佑(3年)とFW林廉斗(2年)がツートップを組んだ。

 5-3-2の富山一はGK平地巧汰(3年)、3バックは右からDF孝井捺希(3年)、DF桑名創(3年)、DF女川陽生(3年)。右アウトサイドにDF石垣魁星(3年)、左にDF富田脩平(3年)。中盤はMF松井元冴(3年)、MF中川晟(2年)、アンカーにMF福岡輝(3年)。FW吉倉昇空(3年)とFW天野碧翔(3年)がツートップを組んだ。

 前半11分、富山一は連続CKでチャンスを創出し、富田が精度の高いキックを入れるが、GK藤井がハイボールに抜群のキャッチングで対応する。13分にはスローインの流れから、桑名のスルーパスを吉倉が狙うチャンスを迎えたが、藤井が好セーブ。対する矢板中央は22分、島崎のロングスローからバウンドしたボールに新倉が体勢を崩しながら右足シュートを打つチャンスを迎えたが、GK平地のファインセーブに阻まれた。

 攻撃の形をつくる富山一は前半31分にも女川のフィードを石垣が落とし、松井が右から絶妙なアーリークロスを入れたが、惜しくも吉倉には合わず。守備の時間帯が続いた矢板中央は前半のうちに2人を変え、MF星景虎(2年)、MF小川心(3年)を投入。終了間際にCKの二次攻撃から多田のヘディングシュートが枠を捉える決定機を迎えたが、ゴールカバーに入った孝井がぎりぎりで跳ね返し、難を凌いだ。

 スコアレスで後半に突入すると、劣勢だった矢板中央が試合を動かした。後半9分、前線から多田、大畑がプレッシャーをかけてボールを奪取。星のロングフィードで背後のスペースに飛び出した小川は巧みなトラップで相手DFの前に体を入れると、GKとの1対1を制し、左足シュートを流し込んだ。

 速攻をゴールに結びつけ、先制に成功。さらに後半26分、島崎のロングスローから波状攻撃を仕掛けると、ゴール前の混戦で新倉がこぼれ球に反応。右足で蹴り込み、勝利を決定付けた。富山一の反撃を最後まで跳ね返した矢板中央が2-0で勝利し、2年連続4度目のベスト4進出を決めた。

(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2020

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