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[横山杯]茨城制覇狙う県立校・鹿島、右SB久松「自分たちの代で絶対に負けないように」

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鹿島高の右SB久松陽介主将がゴールへ迫る

「今年は、結構個性は強いんですけれども、チームの勝利に対してこだわりが強いので、そういう特長も活かしてやっていきたい」(右SB久松陽介主将、3年)。

 鹿島高(茨城)は選手権出場6回、05年のインターハイで3位に入った実績も持つ県立の強豪校だ。「全国ユース招待サッカー大会 ~YOKOYAMA MEMORIAL CUP~」では龍谷高(佐賀)を1-0で撃破。続く八千代高(千葉)も2-0で破って決勝トーナメント進出を決めた。

 久松が「知っている選手もいて、八千代が強いチームだということは分かっていました。ディフェンス面に関してはコースを限定して得点をさせないというのを70分間キープできたのは大きいですし、FW陣に関しても決めきるところで決めきれているので自信になります」。決勝トーナメントでは習志野高(千葉)に0-1で敗戦。その後、帝京高(東京)戦も失点を重ねる展開となったが、県外の強豪校との対戦で自信と課題を得る大会になったようだ。

 久松は「(ボールを後方から繋ぐことを目指す中で)自分のチームだと体感していないスピードのプレスとかに対してまだ甘さがあって、焦って回せないというのがあって、もっと自分たちで練習から上げていかないといけない」。この大会で得たものを1月の新人戦やその先のインターハイ、選手権に繋げていく意気込みだ。

 過去6年間の選手権茨城県代表の座は、鹿島学園高と明秀日立高の2校が分け合う形に。鹿島は昨秋の選手権予選も明秀日立に1-4で敗れている。それだけに、久松は「今まで先輩たちも負けてきて、最近の選手権も明秀(日立)・(鹿島)学園に取られているので、自分たちの代で絶対に負けないように。今大会を通しての課題を自分たちで活かして鹿島学園とか明秀に勝っていけるようにしていきたいですけれども、まだ甘いので、そういうところは厳しくしてもっとやっていきたいと思っています」。より厳しさを持って日常を過ごすことを誓った。

 攻撃参加と守備面での貢献を目指す久松や左SB佐藤陽都(2年)を除くと、昨年からメンバーは大きく入れ替わっている。それでも、個性の強さと勝利へのこだわりの強いという代が一体となって成長し、ライバルたちを上回る。

(取材・文 吉田太郎 取材協力 スポーツマネジメント)
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