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清水は大型&堅実補強で巻き返しへ…ロティーナ新監督「良い方向に向かう強い確信を持っている」

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ロティーナ監督(新体制発表でのスクリーンショット)

 清水エスパルスは15日、2021年の新体制を発表した。今季は新たにロティーナ監督が就任。新加入選手の補強も的確に進んでおり、4チームがJ2に降格する厳しいシーズンをくぐり抜けていく構えだ。

 清水は昨季、例年であれば降格危機に瀕する16位に低迷。横浜FMのヘッドコーチを務めていたピーター・クラモフスキー氏を監督に抜擢したが、新型コロナウイルスによる中断が明けても白星を積み重ねられず、一時は最下位に沈んだ。11月に平岡宏章監督(今季はコーチ)が就任して以降は成績が向上したが、リーグ最多70失点の守備を筆頭に大きな課題を残す1年となった。

 そこで今季は強固な守備組織の構築に定評のある前C大阪監督のロティーナ氏を招聘。さらにGK権田修一(←ポルティモネンセ)、DFウィリアム・マテウス(←コリチーバ)、DF原輝綺(←鳥栖)、DF片山瑛一(←C大阪)、FWチアゴ・サンタナ(←サンタクララ)、MF中山克広(←横浜FC)、FWディサロ燦シルヴァーノ(←北九州)、GK永井堅梧(←北九州)、FW指宿洋史(←湘南)、DF鈴木義宜(←大分)といった大規模かつ堅実な補強を行った。

 15日にオンラインで行われた新体制発表では、大熊清ゼネラルマネージャーがC大阪時代に続いて招聘した新指揮官に言及。「非常に厳しさもあり、公平感があり、若い選手を伸ばしてきた実績がある監督。個を伸ばすところもそうだし、チームが目標とするサッカースタイルであるユニットを作ってくれると期待している。それをバックアップしていきたい」と期待を語った。

 大熊GMによると、ロティーナ監督やイバン・パランココーチはチーム始動後の一定期間、日本入国後の待機措置によりピッチで指導することはできないという。それでもウェブシステムを使うなどし、できるだけ指揮官のプレーモデルを早い段階から落とし込んでいく構えだ。

 ロティーナ監督はこの日、クラブ関係者とは別の場所からオンライン会議システムを使ってリモート登壇。今後のチームづくりに向けて「重要なのはわれわれの持つ明確なフィロソフィーを導入していくこと。フィロソフィーを実現するためにコンセプトがあり、選手たちがそれをグラウンドの中で覚えていくことが重要。われわれがグラウンドに出た時に、清水がどういうプレーをするのかみんながわかっている。そういうチームを作ることが重要」と意気込みを語った。

 その上で「任せてくれたことに感謝している。クラブからの信頼はワクワクした希望を持たせてくれるし、また強い責任感を持たせるものである」と就任への喜びを表現。「われわれの仕事がクラブにとっても、ファン・サポーターにとっても良い方向に向かうと強い確信を持っている」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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